2015年06月10日

パーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェン(交響曲第5番&第1番)

☆ベートーヴェン:交響曲第5番&第1番

 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
管弦楽:ドイツ・カンマーフィル
 録音:2006年8月27〜29日(第5番)、8月31日、9月1日(第1番)
    ベルリン・フンクハウス
    デジタル/セッション
<RCA>88875087872


 SACDとして発売され、すでに世評の高いパーヴォ・ヤルヴィと手兵ドイツ・カンマーフィルによるベートーヴェンの交響曲全集のうち、第5番と第1番をCDとして再リリースしたものだ。
 いわゆるピリオド奏法を援用しつつ、モダン楽器の機能性の高さ、アンサンブルの均整さも活かした、スピーディーで歯切れのよい明晰な演奏で、とても聴き心地がよい。
 このCDでは、有名な第5番と第1番の2曲がカップリングされているが、標題性や精神性の強調よりも作品の構造を綿密に腑分けして再現することに重点を置くパーヴォ・ヤルヴィの解釈によって、前者が後者と地続きの交響曲であることを改めて実感することができた。
 暑苦しくて重ったるいベートーヴェンは苦手、という方にこそ大いにお薦めしたい一枚である。
 録音も、非常にクリア。
posted by figarok492na at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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