☆ネオラクゴ・フロンティアsection31
ゲスト:桂三幸さん
(2015年5月18日20時開演/錦湯)
しのつく雨の中開催された月亭太遊さんのネオラクゴ企画、ネオラクゴ・フロンティアsection31だったが、今回初めてのお客さんも何人か来られるなどなかなかの盛況。
重畳重畳。
まずは、先週に続いて二週連続の登場となるゲストの桂三幸さんと太遊さんが開口一番のおしゃべりで盛り上げる。
最近の大阪に関する時事ネタやら三幸さんの趣味嗜好(モータースポーツ等)と、連鎖反応の芋蔓式に話がつながり、けっこう長めのおしゃべりとなった。
で、三幸さんは5年ほど前につくって、その後改作を加えた『冬のゴルゴ』を手短に。
おなじみ殺し屋ゴルゴ13の日常を描いた作品で、途中の難所も巧くハンドルを切って無事ゴールイン。
太遊さんの新作は、『お笑い300人委員会』。
舞台はどうやら漫才か何かのコンクール。
変格的なネタに挑んだコンビに対して、居並ぶ審査員たちが評価を下していくのだが…。
といった内容で、その審査員のチョイスがツボにはまり、ちょっと笑い過ぎてしまい、後半はぐっと笑いを我慢した。
だって、今は亡き香川先生が出てくるんだもんね。
(昔、高校の修学旅行で三条のいろは旅館に泊まったとき、A山君にエロい深夜番組があるから見ようと言われて同じ部屋のみんなで観たのが、三幸さんの師匠三枝さん=現文枝さん司会の『ナイトinナイト』。この香川さんやざこば師匠、遥洋子が並んでクイズに答えるという全くエロくなさそうな番組で、A山君にどこがエロかとやと訊くと、クイズに間違えたらみんな脱いでいくととんでもないことをぬかす。はっ、遥洋子ばかりか香川さんも脱ぐのか、と再度尋ねると、そうだよ脱ぐよと平然と応える。もちろん、そんなわけはなく終了。今度は映画『二十四時間の情事』を見ようと煽動するので呆れて寝てしまった。長崎の高校生がエロさ期待に観る映画か!)
ただし、審査員のキャラクター設定は饅頭でいえばガワの部分で、もちろん餡子は別のところ。
犬も杓子もならぬ、猫も杓子も好き勝手にああだこうだと自覚もなしに批評家然としていられることに疑問を投げかけた作品で、やっぱり自分自身のことを省みる。
余談だけど、簡単に他人を評価できるってことは、その評価によって自分自身も簡単に見抜かれてしまうってことなんだけどなあ。
最後は、三幸さんと太遊さんのおしゃべりで〆る。
前回に続き、今回も太遊さんから「コント」の企画についての言葉がある。
こちらの展開も愉しみだ。
なお、今週木曜の21日に、大阪福島の八聖亭で三幸さんの入門13年目にして初の主催落語会「桂三幸落語会パート1」が開催される由。
18時半開場で19時の開演、前売1500円の当日2000円、ゲストは桂三語さんに太遊さんということで、ご都合よろしい方はこちらもぜひぜひ!
2015年05月19日
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