☆ネオラクゴ・フロンティアsection28(月亭太遊さんのネオラクゴ企画)
ゲスト:桂三河さん、月亭方気さん
(2015年4月20日20時開演/錦湯)
外は、雨、雨、雨。
太遊さんの前髪もしなくちゃっとくせの出るような湿度の高さの中、今回初めての方をはじめ、大勢のお客さんが集まっての大盛況だった。
しかも、先週に続いて、今夜はABCテレビ『キャスト』の取材クルーの方々も来られているということで、ついにネオラクゴ・フロンティアの春が来たか!
って、ここは落ち着いて落ち着いて。
(開演前に今回初めてのお客さんとお話したが、京都新聞の記事に触れてという声が多かった。やはり新聞の影響力は大きいなあ)
開口一番、太遊さんと三河さんのおしゃべりのあとは、月亭八方さんの六番弟子にあたる月亭方気さんが古典落語『道具屋』をかけた。
フロンティア初登場ということで、漫才(方気さんは口にされなかったが、『アルトバイエルン』というコンビ)からサラリーマンなどに転じ、再び落語家になったという自らの経歴なども含めてたっぷりとマクラを語る。
で、方気さんが慣れ親しんだ大阪の土地柄などで笑わせたのち本題に入ったが、柔よく剛を制すというか、メリハリはしっかりつきながらも柔らかい、どこかたおやかさを感じさせる語り口。
アホなことを繰り返しつつも、どうにもにくめない道具屋が強く印象に残った。
続いて、三河さんは『僕だけのアイドル』を演じた。
タイトルからして三河さん印全開。
アイドル・オタクの職場の先輩宮崎さん(55歳。宮崎さん!)から、小林君が薦められた地下アイドルは、AKB48ならぬABK48…。
前回の『春の一大寺』よりさらに踏み込んでアイドル・オタク道のあり様が語られた作品で、細かいくすぐりも含めて会場がわき、三河さんも乗りに乗った。
なお、今夜の三河さんは渋めの色合いのお召し物。
(今週金曜19時から、大阪日本橋のAinsNeusHallで、三河さんの月一ネタおろし企画『さんがワールド〜激情のラクゴ〜』が開催される予定。ゲストは太遊さん)
そして、太遊さんの新作は『さよならシガー&ラミー』。
カフェで作業をしていた男の前に現れたのは、ヒッピーみたいな風体をした男女の二人組だった…。
自由を謳歌するかと思われた二人組が、案外そうではなくてという毒っ気の効き方等、まさしくネオラクゴらしい展開だ。
そして、「今私たちに大切なものは、恋や夢を語りあうことじゃなく、一人ぼっちになるためのスタートライン」「今私たちに必要なものは、光あふれる明るい場所じゃなく、闇に向かって走り出すためのスタートライン」と歌った海援隊の『スタートライン』(3年B組金八先生のテーマ曲。実は、武田鉄也のある種のバーバリズムはあまり得意ではないんだけど)じゃないけど、そのタイトルからも太遊さんの「孤であること」への意志が強く示されていたようにも思った。
ぜひ、再演を愉しみにしたい。
最後は、太遊さん、三河さん、方気さんがおしゃべりで〆た。
と、今夜も盛りだくさんのネオラクゴ・フロンティア。
今後はますますの盛況が見込まれますので、ご興味ご関心がおありの方はお早めにご来場のほど!
そうそう、日付変わって今日4月21日は太遊さんのお誕生日なのだった。
太遊さん、お誕生日おめでとうございます!
これからの一年がこれまで以上に幸多く充実した一年となりますように!
ますますのご活躍とご健康を心より祈願しております!
2015年04月21日
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