2015年03月22日

月亭太遊の○○落語研究会G

☆月亭太遊の○○落語研究会G

(2015年3月21日19時開演/祇園花月)


 月亭太遊さんの肝入りで、落語家さん以外の漫才師さんやピン芸人さんが落語に挑む「月亭太遊の○○落語研究会G」。
 祇園花月では二回目となる今回も、バラエティに富んだ内容となっていた。

 で、まずは「ふつう」の落語ということで、桂あおばさんが『秘伝書』を演じる。
(って、前回桂三河さんも『秘伝書』を演じてなかったっけ)
 「月々100円で暮らす方法」だとか、「若い女の子にキャーキャー言われる方法」だとか、様々な秘伝が記された本を購入してはみたものの…。
 といった内容だが、あおばさんは会場の反応をうかがいつつ、しゃきしゃきとテンポのよい話しぶりで笑いをとっていた。
 それにしても、よくできた噺だなあと改めて思う。

 そして、ここからが○○落語研究会の○○落語研究会たるゆえん。
 東京ロマンポルノの緑川まりさん(余談だけど、同姓同名の声楽家のことをすぐに思い出す。で、こちらの緑川まりさんのツイッターのアイコンの写真がオペラ歌手っぽくて笑ってしまった)が、「女将」落語を手がける。
 相撲部屋の女将の秘めたる恋を題材にした作品で、落語家さん以外ではトップバッターということも加わって勝手の掴みにくさを感じさせてもいたのだけれど、単に女性の登場人物がやりやすいということだけではなく、しっかり女性性を踏まえたネタに仕上げていた点は興味深かった。
 ピンでのネタや、東京ロマンポルノでのネタを聴いてみたい。

 ヒューマン中村さんは、得意のフリップ芸を封印した「ノーフリップ」落語。
 『寿限無』の現代的なバリエーションと呼ぶべきかな。
 お腹の中の子供をどう名づけるか、ついついキラキラとした名前を付けたがる妻とそうはせたくない夫のやり取りを中心とした展開となっていて、そのキラキラ・ネームの数々が面白かった。

 前半最後は、銀シャリ橋本直さんによる「クチビル」落語。
 「USJに『サザエさん』のアトラクションが造られた」という展開なのだけど、王道『サザエさん』であるのに、火曜日(再放送)のテーマ音楽等、あえてマニアックなネタを仕掛けてくるのも嬉しい。
 大いに盛り上がっていた。

 中入り代わりの大喜利では、「サクラ」や「うどん」といった事前にお客さんからいただいたお題でなぞかけを行う。
 ここでも橋本さんの言葉遊びのセンスが十二分に発揮される。

 後半は、前回に続く出演のコーンスターチ岡本雅典さんから。
 「小器用」落語だが、うどんを食べる仕草や扇子などの扱い、確かに器用だ。
 今回は妻の出産を前にした夫たちのとぼけたやり取りを描いて、小刻みに笑いをとっていた。

 KBS京都・月面クロワッサンの『ショート・ショウ2』の第2話で独特の個性を披歴していた守谷日和さんは、名前にちなんで『日和違い』に挑む。
 『日和違い』といえば、今は亡き桂枝雀さんが取り上げていたっけ。
 一筋縄ではいかない噺だけれど、守谷さんは表情等々自分らしさを織り込みつつ演じ切った。
(以前の○○落語研究会でネタがとんだことがあって「ネタトビ」落語を名乗っていたが、今回はもちろんネタはとばなかった)

 これまた前回に続く出演となる、プリマ旦那野村尚平さんは「落語」落語を称するだけある本格派だ。
 今夜は自作をぶつけてきたが、長く連れ添った夫婦間の感情のもつれ合いに男同士の友情をまぶしつつ、しっかり笑いを絡めてくるあたり、巧い巧い。
 エンディングで、自作と言われるまでは、はてこんな新作落語あったかなと思わされたほどだった。

 トリは太遊さんの十八番『たまげほう』。
 ネオラクゴの原点とでも呼ぶべき作品だけれど、祇園花月のような大きな小屋にもよく合っていると再認識する。
 「たまげほう」に関する記者会見が行われる会館に訪れるあたりをはじめ、伝えたいことがよく示された内容ともなっていて、やはり面白い。

 と、19時開始で21時半頃終演の長丁場、皆さん本当にお疲れ様でした。
 そして、次回の顔ぶれや如何に!
posted by figarok492na at 02:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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