☆テレマン:2重、3重協奏曲集
指揮:クリストファー・ホグウッド
管弦楽:アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
(1981年7月/デジタル・セッション録音)
<オワゾリール>411 949-2
先ごろ亡くなったクリストファー・ホグウッドが、手兵アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(AAM)と録音した、テレマンの作品集だ。
昨今のメリハリがよく効いて強弱のふり幅が激しい、バロックアクロバティックな演奏と比べると、いくぶんおとなしめというか、穏やかな感じがしないでもないけれど、テレマンという作曲家の音楽づくりの巧さ、職人性がよく再現されていることも確かだろう。
ソリストたちも、音楽を愉しむという意味でまず問題はない。
今から35年近く前のデジタル初期の録音だが、音質の古さをあまり感じない。
オーソドックスなバロック音楽の演奏になじんだ方に、ピリオド楽器演奏の入門篇としてお薦めしたい一枚である。
2014年12月22日
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