☆ロシア序曲集
指揮:ミハイル・プレトニョフ
管弦楽:ロシア・ナショナル管弦楽団
(1993年11月/デジタル・セッション録音)
<ドイツ・グラモフォン>439 892-2
ピアニストから指揮者へと活動の幅を広げたミハイル・プレトニョフが、新たに創設したロシア・ナショナル管弦楽団とともに録音した、ロシア(旧ソ連)の序曲集である。
指揮を始めて間もない頃のプレトニョフのバトン・テクニックや、まだ出来立ての頃のオーケストラということもあってか、ソロの技量に比して全体的に前のめりがちな、とっちらかった感じは否めないものの、とても有名なグリンカの『ルスランとリュドミラ』序曲や、そこそこ有名なボロディンの『イーゴリ公』序曲、ショスタコーヴィチの祝典序曲、カバレフスキーの『コラ・ブルニョン』序曲、ムソルグスキーの『ホヴァンシチーナ』前奏曲に加え、プロコフィエフの『セミョーン・コトコ』序曲、リムスキー=コルサコフの『皇帝の花嫁』序曲、チャイコフスキーの序曲ヘ長調、グラズノフの祝典序曲という非常にマニアックな作品が収められているのは、やはりこのアルバムの大きな魅力だと思う。
ロシア物・旧ソ連物がお好きな方には、ぜひともご一聴をお薦めしたい。
2014年12月22日
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