2014年11月28日

劇的細胞分裂爆発人間 和田謙二 Vol.3『秘傘!雨の叢雲〜傘を刺す、五月雨〜』

☆劇的細胞分裂爆発人間 和田謙二Vol.3
 『秘傘!雨の叢雲〜傘を刺す、五月雨〜』

 作・演出:しゃくなげ謙治郎
(2014年11月28日18時開演/京都市東山青少年活動センター創造活動室)


 前回の公演から約1年3ヶ月ぶりに、劇的細胞分裂爆発人間 和田謙二が帰って来た。
 題して『秘傘!雨の叢雲〜傘を刺す、五月雨〜』。

 許しがたき仇、葵村雨(髭だるマン)を討たんと復讐の念に燃える五三桐五月雨(国本拓也)は傘一本を手に立ち上がるも…。

「ちょっと古い時代の少年漫画として書きました」
 と、公演プログラムに、しゃくなげ謙治郎自身記しているが、物語の設定や展開、登場人物の台詞遣いなど、確かに昭和の香りがする群像活劇に仕上がっている。
 公演が続いているので、詳しい内容は観てのお愉しみだけれど、細かいくすぐりやバラエティ色豊かな息抜きの場面はありつつも、基本は本気のエンターテインメント。
 悪とは正義とは…、という主題も、こうした作品には王道中の王道と言ってよいだろう。
 ただ、それが単なる「お約束」にとどまらず、前回のVol.2『夢の無い国からの男』ともつながる、しゃくなげ謙治郎ならではの主題であることも、やはり忘れてはならないだろうが。
 登場人物間の関係にまどろこしさを感じたり、場面場面の処理に粗さを覚えたりはしたものの、約110分、飽きることなく観終えることができたこともまた確かだ。

 上述の二人や、てんま1/2、しゃくなげ謙治郎、勇宙香ら和田謙二おなじみの顔ぶれをはじめ、竹本てん、大休寺一磨、上山裕子、翠の子ぎつね、中村彩乃、姉川やえの演者陣も、個々の経験の差やライヴ特有の傷(ちょっと今夜は目立ったかな)はありつつも、作品世界に沿った演技とキャラクターづくりに努めていた。
(京都学生演劇祭で接した竹本さんや中村さん、大休寺君、翠の子ぎつねさんらの活躍をこうして目にすることができるのは、観劇レポーターを務めた人間としては、実に嬉しいかぎりである)

 活動を継続していくこと自体、いろいろと大変なこともあるかと思うが、劇的細胞分裂爆発人間 和田謙二の次回公演を心待ちにしたい。
 明日明後日と、3回の公演が残っている。
 ご都合よろしい方はぜひ。
posted by figarok492na at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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