2014年11月02日

MAWARU『裸足で散歩』(京都造形芸大舞台芸術学科卒業制作演劇公演)

☆京都造形芸術大学 舞台芸術学科 2014年度卒業制作演劇公演
 MAWARU『裸足で散歩』

 作:ニール・サイモン
 訳:鈴木周二
演出:木之瀬雅貴
(2014年11月2日18時開演/京都芸術劇場studio21)


 ポールとコリーは新婚ほやほや。
 喜びあふれて新居のアパートに入ったはよいが、ここがまあ欠陥だらけ。
 おまけになんやかんやと重なって、二人の関係はぎくしゃくし始めて…。

 といった具合に展開していく『裸足で散歩』は、のちに映画化もされた、ニール・サイモンの初期の作品だ。
 明日まで公演があるのであえて詳細は省くけれど、演出の木之瀬雅貴は、そうした「アメリカ」のかつての若い夫婦の物語を、「日本」の今の自分たちにつながる身近な出来事としてとらえ、再現しようと努めていた。
 その意欲を評価したい。
 また、ニール・サイモンといえば松竹新喜劇的な「笑わせて泣かせる」作風だが、そこに吉本新喜劇的というか、ルーティンな笑いの仕掛けを細かく盛り込んでくるあたり、コントユニット「マサチューセッツ」で笑いに特化した活動を続けてきた木之瀬君ならではのことといえるだろう。
 笑いとシリアスな部分の切り換えや、物語の筋の通し方等、課題は少なくないだろうし、テキストとの格闘のあとが垣間見えたりもしていたが、それも卒業制作に相応しいことであり、僕は好感を持った。

 ライヴ特有の傷はありつつも、主人公のポールとコリーを演じた福久聡吾と田中佑香をはじめ、田中沙依、山田健人、高市章平、田村興一郎の演者陣は、作品や演出の意図によく沿ってキャラクターを造り込みながら、自らの特性魅力をよく表していた。

 まずは、最後の公演まで全力で乗り切っていってもらいたい。
 そして、進む道は様々だろうが、この公演に関わった全ての皆さんの今後のさらなるご活躍ご健闘を心より祈願したい。
posted by figarok492na at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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