2014年10月27日

ネオラクゴ・フロンティアsection4(月亭太遊さんの落語会)

☆ネオラクゴ・フロンティアsection4(月亭太遊さんの落語会)

 ゲスト:月亭天使さん
(2014年10月27日20時開演/錦湯)


 矢野誠一の『昭和の演藝二〇講』<岩波書店>を読んでいると、最後の二〇講の中で、十八番の『らくだ』を注文しているのにやってくれないのは何故かとなじる学生風の若い男に、八代目の三笑亭可楽が、
「あァた、そんなに『らくだ』が聴きたけりゃ、雨の日にいらっしゃい、雨の日に」
と言い捨てる場に矢野さん自ら立ち合ったというエピソードが記されている。
 つまり、雨のなかわざわざ出かけてくるのは本当に藝の好きな人、客のほうにも、いい藝にふれたければ天気の悪い日を選ぶ習慣があったと、矢野さんはいうのである。

 前回のネオラクゴ・フロンティアを、雨の日の気圧と湿度のWパンチでパスしてしまった人間には、どうにも耳の痛い言葉ではあるけれど、なんのなんの、晴れようが雨だろうが曇ろうが月亭太遊さんの挑戦ぶりは変わらない、今夜のネオラクゴ・フロンティアも大きな笑いに包まれて、それこそ月亭の名にぴったりの月夜の下、心の憂いがおちてすっと澄み渡るような会となっていた。

 今回のゲストは、月亭一門のお姉(姐?)さん、月亭天使さん。
 で、まずはその天使さんの『初天神』から。
 マクラを終えて話に入ったあとの切り替わり、テンポの変化と、父親息子ら登場人物の描き分け描き込みが強く印象に残った。
 経歴等一切知らないのだが、もしかしたら天使さんは演劇を経験してるんじゃないかと思ったりもした。

 そして、太遊さんの新作は『場末のバステト』。
 九州出身者としては、「ばってん荒川」を思い起こすようなおばさんが主人公。
 まくし立てる九州弁の使い方が効果的だし、おっと驚く展開だし、おまけに笑いと笑いの合間にほんの少しさみしさ、おかかなしさが感じられるあたりもいい。
 ちなみに、タイトルに関しては、聴いてのお愉しみということで。

 最後に、お客さんから集めた次回の新作用のお題をもとに、太遊さんと天使さんがおしゃべりをして会を〆た。
 ここでは、お客さんの割り込みに対する太遊さんらの返しや交しもおかしかったなあ。

 いずれにしても、愉しい90分。
 ああ、面白かった!
posted by figarok492na at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語・ネオ落語記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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