2014年06月21日

katacotts(カタコッツ) 第3回リーディング公演『ひとり葉桜』

☆katacotts 第3回リーディング公演『ひとり葉桜』

 脚本:岸田國士『葉桜』
 演出・構成・出演:戸谷彩
(2014年6月21日19時開演/壱坪シアタースワン)


 戸谷彩が代表を務める、katacotts(カタコッツ)の第3回リーディング公演『ひとり葉桜』を観た。

 もともと岸田國士の母と娘の二人芝居『葉桜』を一人芝居として上演する予定だったものが、諸般の事情でリーディングに変わった公演なのだけれど、戸谷さんが公演パンフレットに記しているように、岸田國士の作品世界の再現よりも、彼女自身の「私小説」性、「私戯曲」性が強く押し出された内容となっていた。

 顔立ちに加え感情表現のあり様から、ふと毬谷友子を思い起こす戸谷さんだが、テキストと真摯に向かい合い、細かい表現を行っていこうという努力は充分理解しつつも、そうした意志が時として前のめりになり、結果狙いが巧く決まっていかないもどかしさを感じてしまったことも事実だ。
 特に、エロキューションの問題というか、戸谷さんが本来望んでいるだろうテンポ感をとりながら、いかにしてより鮮明にテキストを実際の言葉に置き換えていくかは、これからの大きな課題だと思う。

 ただそうした課題は課題として、一方でこの『ひとり葉桜』にこめた戸谷さんの切実さが伝わってきたことも確かで、中でも終盤のある台詞にははっとさせられた。

 いずれにしても、戸谷さんとkatacottsの今後の活躍に期待していきたい。
posted by figarok492na at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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