☆THE ROB CARLTON 7F『ザ・シガールーム』
作・演出:村角太洋
(2014年2月11日18時開演の回/元・立誠小学校 音楽室)
THE ROB CARLTONにとって7回目の公演である、7F『ザ・シガールーム』は、タイトル通り、大富豪の紳士連が集うシガールーム。
あの手この手とよく出来たウェルメイドプレイで、まさしくシガールームで葉巻とブランデーと音楽を味わうかのような愉しく面白い時間を過ごすことができた。
(ちなみに、葉巻は嗜まないが、ブランデーと音楽は大好きだ)
一応19世紀半ば以降のアメリカという設定かな。
むろんそこはお芝居ゆえ、よい意味でのずらしが加えられていたんだけど、家督を継いだ百貨店王の若者をホテル王、鉱山王、鉄道王の先達三人がシガールームに迎えて…。
といった具合に話は進んでいくのだが、バーバルギャグにサイトギャグと笑いの仕掛けがたっぷり盛り込まれていて、飽きさせない。
特に、終盤のどたばたぶりには大笑いした。
また、村角太洋の細かいこだわり(例えば、登場人物の名前なんかもそこには含まれる)や、ラグビーのくだりなどTHE ROB CARLTONならではというネタ小物が嬉しいし、葛藤の末、男どうしの友情、善意が謳歌されている点も実に小気味よい。
ライヴ特有の傷は若干気になりつつも、村角ダイチ、満腹満、ボブ・マーサムの面々に加え、客演の山野博生、渋谷勇気も、各々の特性を活かして心地よいアンサンブルを生み出していた。
(ほかに、木下ノコシが声のみの出演)
よく造り込まれた舞台(栗山万葉の美術)や、モーツァルトを中心とした選曲(村角ダイチの音楽)、さらには葉巻形のチケットなど表方の気配りも見事で、作品世界によく沿っていたと思う。
いずれにしても、次回の公演が本当に待ち遠しい。
ああ、面白かった!
2014年02月11日
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