☆ハイドン:交響曲第94番「驚愕」&第100番「軍隊」
指揮:ゲオルク・ショルティ
管弦楽:ロンドン・フィル
(1983年11月、12月/デジタル・セッション録音)
<DECCA>411 897-2
ゲオルク・ショルティがロンドン・フィルと遺したハイドンのザロモン・セット(ハイドンがロンドンの音楽興行師ザロモンのために作曲した12曲の交響曲)のうち、驚愕のニックネームで知られる第94番と軍隊のニックネームで知られる第100番の2曲を収めたCDを聴く。
って、驚愕と軍隊といえば、昨年末にシュテファン・ザンデルリンクとロイヤル・フィルのCDを購入したばっかりだけど、あなたクリアでスマートスポーティなハイドンなら、こなたクリアでパワフルスポーティなハイドンとでも評することができるだろう。
音楽の処理、例えばフレーズの終わりで弦が「うういん」とうなるような感じ等、若干古さを覚えないわけではないのだが、がたいのいい男が小刻みなドリブルでこまめにシュートを重ねているかのような、大柄でありながら見通しのよい演奏は嫌いじゃない。
特に、シンフォニックなハイドンをお求めの方にはお薦めしたい一枚だ。
そうそう、たぶんザロモン(ロンドン)・セットということに加え、音楽の軽重の判断もあって、同じショルティの手兵のうちロンドン・フィルが起用されたのだろうけど、今となっては、シカゴ交響楽団とのばりばりぐいぐいのハイドンを聴いてみたかった気もしないではない。
2014年01月24日
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