2014年01月15日

ゴルトベルク変奏曲 グレン・グールドの再録音

☆ヨハン・セバスティアン・バッハ:ゴルトベルク変奏曲

 独奏:グレン・グールド(ピアノ)
(1981年4月、5月/デジタル・セッション録音)
<SONY/BMG>8697148532


 1955年6月の鮮烈なモノラル録音でデビューしたグレン・グールドが、最晩年(と、言っても50歳前だが)になってデジタル再録音したヨハン・セバスティアン・バッハのゴルトベルク変奏曲を聴く。

 一気呵成とでも評すべきデビュー盤のテンポ設定とは対照的に、グールドはゆっくりと踏みしめ噛みしめるように冒頭のアリアを奏でる。
 それから、ときに激しく強弱のコントラストをつけつつ、ときに歌うように、バッハが仕掛けた要所急所をさらにデフォルメさせたりするりとかわしたりしながら、グールドは演奏を構成していく。
 そして、最後の最後に、再びゆっくりとしたアリアが訪れる。

 ああ、音楽を聴いた。
 という単純な感想が全てだ。
 何度聴いても聴き飽きない演奏録音で、音楽好きの方にはなべてお薦めしたい一枚である。
posted by figarok492na at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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