2013年11月03日

緩やかに計算された知的な学芸会 「  」会

☆「  」会
(2013年11月3日14時開演/京都東山青少年活動センター創造活動室)


 企画外企画劇場が作道雄のプロデューサー能力の発揮の場とするならば、「  」会は玉木青のクリエーター能力の発揮の場、ってなことは前にも書いたことがあったっけ。
 東山青少年活動センターの創造活動室で開催された「  」会は、玉木君らしい緩やかに計算された知的な学芸会といったのりの、ゆる愉しいバラエティーショーに仕上がっていた。

 正直、冒頭の前説から大喜利までは、いくら計算もあるだろうとはいえちょっとぐだってないかい、おまけに客電がスポットライトみたくおでこに当たって暑いがな、と先行きを少々不安視していたのだけれど、続く丸山交通公園と菅原タイルの立ち話から俄然ヒートアップ。
(そうそう、昨夜の二人のユーストリーム中継にも腹がよじれるほど笑ったんだった)
 京大落研からの刺客道楽亭海人によるぐだくずした南京玉すだれや、いわゆる「VOW」っぽい丸山君、タイル君、鯖ゼリーによる「面白写真シンポジウム」に、鯖ゼリーのフラがよく出たひとり芝居、そしてメンバー全員による「即興新喜劇」と、いやあ笑った笑った。
(「即興新喜劇」では、おなじみ北川啓太をはじめ、京大落研のもう一人の刺客楠木亭北風の味、らしい合田団地、垣間見える垣尾玲央菜の繊細さ、肩の力の抜けたバケツ、そして『ノスタルジア』を彷彿とさせる小川晶弘と作道雄らが活躍)

 が、最高だったのは、柳沢友里亜、永榮紘実、垣尾さん、北川君、横山清正らによる、お芝居のエンディング百態だ。
 イトウモがこれだけのために書いたモノローグを柳沢さんがそれっぽく演じ切ったところで、脳天気なエンディングを模写してみせたり、矢野顕子や山下達郎の楽曲を巧みに使用したエンディングを仕掛けてみたりと、メタ的趣向に満ちたお遊びが繰り広げられていたんだけど、なんとその中に永榮さんが主役を張ったブレヒトの『肝っ玉おっ母とその子どもたち』の終景が組み込まれていたのである。
 実はしばらく前に、永榮さんの主演、玉木君の演出でこの作品を観てみたいと記したことがあったのだが、まさかまさか本当にそれをやってくれるとは思ってもみなかった。
 で、もちろん「  」会という企画を意識した落としにはなっていたが、演技の場面はきちんとシリアスで、永榮さんの肝っ玉おっ母を観ることができただけでも本望な上に、彼女か福田きみどりさんか笹井佐保さんでと思っていた娘の役(終景では遺体)を柳沢さんが引き受けていたことも嬉しかった。
 かてて加えて、特筆すべきは「じゃがまさ」横山君の演技。
 これがとてもよかった。
 やっぱり彼はシリアスな役回りが柄に合っている。

 と、言うことで大いに満足。
 ああ、面白かった!
posted by figarok492na at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック