2013年01月26日

夕暮れ社 弱男ユニット『夕凪アナキズム』

☆夕暮れ社 弱男ユニット『夕凪アナキズム』

 作・演出:村上慎太郎
 演出補佐:山西竜也
(2013年1月26日15時開演の回/元・立誠小学校音楽室)


 観る観る観たい観たいと口にしながら、前回の『教育』(2010年3月)から約3年もの歳月が過ぎ去ってしまった。
 まさしく観る観る詐欺の典型で、今回の『夕凪アナキズム』を観ることができて、村上慎太郎ら夕暮れ社 弱男ユニットの面々にやっとこさ借りを返せた気分で、なんだかほっとした。
 と、言うのは、まあ半分冗談としても、『夕凪アナキズム』を観たのは大正解だったな。

 28日まで公演が続いているから、あえて詳しいことは触れないが、四方を客席に囲まれた音楽室中央のある場所(小西由悟の美術)で繰り広げられる、おかしくもかなしい恋愛模様。
 と、まとめると、あまりに単純過ぎて、出演者の一人佐々木峻一あたりに「ぶわあか!」と怒鳴りつけられそうだけど(いや、佐々木君のこの反応は、夕暮れ社 弱男ユニットと言うより、努力クラブっぽいかな)、そこだけ切り取って観てみても面白いんだもの、いいじゃんか。

 で、そこは村上君のこと、もちろんそれだけじゃ終わらない。
 そこに確信犯的な様々な仕掛けが施されているわけで、舞台上を演者たちが回り続けることが各々の感情と密接に重なり合っているところなど、奇しくも『教育』と共通していたりもして、おおっ、と思ってしまう。
 その、おおっ、をより詳しく記せば、村上君の観せ方の洗練され具合、急所要所の造り方の巧くなり具合への感心感嘆と言えるだろうか。

 と、言っても、それは村上君が諸々の状況に擦り寄って小さくまとまっているということでは毛頭ない。
 それどころか、村上君の演劇という表現活動に対する想いは、今なお盛んで愚直と評したくなるほどだ。
(でなけりゃ、『夕凪アナキズム』なんてタイトルつけないだろうしね。あんまりいいたとえじゃないかもしれないが、『教育』の「学生活動家」が、よい意味での「職業革命家」に変容した感じとでも言うべきか)

 稲森明日香と向井咲絵、そして御厨亮の夕暮れ社 弱男ユニットの面々をはじめ、岩崎優希、九鬼そねみ、小林欣也、南基文、佐々木峻一の演者陣は、相当困難な作業を行っているのにそれと気取られぬような、村上君の意図よくに沿った演技を繰り広げていたのではないか。
 そして、女性陣には美しさを、男性陣にはなんとも言えない情けなさを強く感じたことも付け加えておきたい。
 ああ、面白かった!
posted by figarok492na at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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