2013年01月02日

井上ひさしの不在の辛さを痛感する(CLACLA日記)

 どんよりとしたお天気。
 夕方前には雨も降ったが、しばらくしてやんだ。

 気温は低く、寒さがとても厳しい一日となる。
 皆さん、くれぐれも風邪やインフルエンザなどにはお気をつけくださいね。


 昨夜、4時頃まで音楽関係の調べものを行う。


 朝寝坊を決め込み、11時頃起きる。


 京都シネマまで映画を観に行くつもりにしていたのだが、あいにくのお天気に厳しい寒さもあって、結局パスすることにした。
 まあ、仕方ない。


 リカルド・シャイー指揮ベルリン放送交響楽団他が演奏したツェムリンスキーの交響曲第2番他<DECCA>を聴いたりしながら、井上ひさしの『グロウブ号の冒険』<岩波書店>を読み進め、読了する。
 『グロウブ号の冒険』は、『世界』に断続的に掲載されたものの、結局未完となってしまった小説だ。
 この作品の下敷きとなった、これまた未完の『ユートピア諸島航海記』(両方を読み比べることで、井上ひさしの意識の変化等も読み取れる)とともに、小森陽一の解説も付されているが、さあこれからというところで作品が終わってしまっているのが非常に残念でならない。
 もしかしたら、稀有壮大な冒険譚だって始まったのかもしれないのに。

 続けて、同じく井上ひさしの『黄金の騎士団』<講談社>を読み始める。
 これもまた未完の小説である。

 それにしても、井上ひさしの新しい作品を読み、観ることができないということの辛さを改めて痛感する。
 僕自身、井上さんのような作品を書いていけたらと思っているが、それとこれとは話が別だもの。


 17時頃外出し、夕飯用の買い物をすませる。


 帰宅後、ニコラウス・アーノンクール指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団が演奏したヨハン・シュトラウスの作品集<TELDEC>を聴きながら、『黄金の騎士団』を読み進めたり、雑件を片づけたりする。
 アーノンクールが指揮したヨハン・シュトラウスのワルツやポルカは、今聴いてもやはり斬新だなあ。


 夕飯後、ギュンター・ヴァント指揮ハンブルクNDR交響楽団が演奏したブラームスの交響曲第2番<ドイツ・ハルモニアムンディ/EMI>、ツェムリンスキーのCDを続けて聴きながら、『黄金の騎士団』を読み進める。
 面白くって、ついつい読み進めてしまっている。
 って、この作品も未完なんだよね!


 今日は、くらこんの黒豆を食す。
 実家からの荷物に入っていたもの。
 正月ですからね、黒豆ぐらいは食べておかないと。
 まあまあ美味しうございました。
 ごちそうさま!
(ちなみに、元日の朝、もとい昼は、スライス餅を使って簡易雑煮をつくり、美味しく食しました)


 明日がいい日でありますように!
 それじゃあ、おやすみなさい。
posted by figarok492na at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | CLACLA日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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