晴天。
ただし、どんよりとした感じも強まって、一雨降りそうだ。
気温は今日も上昇し、暑さがとても厳しい。
暑い暑い暑い暑い暑い。
皆さん、くれぐれも熱中症にはお気をつけくださいね。
俳優の津島恵子が亡くなった(86歳)。
長崎県対馬の出身で、芸名の津島はそのことに由来する。
吉村公三郎監督の『安城家の舞踏会』でデビュー後、小津安二郎監督の『お茶漬の味』、今井正監督の『ひめゆりの塔』、吉村監督の『足摺岬』、黒澤明監督の『七人の侍』(ほかに、先日観て感心した内田吐夢監督の『たそがれ酒場』)等、数多くの作品に出演した。
また後年はテレビドラマでも活躍し、大河ドラマ『山河燃ゆ』の母親や土曜ワイド劇場『牟田刑事官』(小林桂樹)の夫人といった、気丈さと優しさを兼ね備えた役柄を演じた。
なお、夫は東宝の副社長森岩雄の子息でTBSのディレクターだった森伊千雄。
深く、深く、深く、深く、深く黙祷。
三木睦子も亡くなった(95歳)。
森コンツェルンの森矗昶の次女で、政治家(のちの首相)三木武夫と結婚し、公私ともに彼を支えた。
三木武夫の死後は、政治運動、社会運動に積極的に関係し、「九条の会」の結成に参加するなどリベラルな姿勢をとり続けた。
深く、深く、深く黙祷。
(偶然、寿命とはいえ、吉田秀和、新藤兼人、山田五十鈴と、今年はこの世代の有名な人たちが続けざまに亡くなっている)
昨夜外出し、京都みなみ会館で大畑創監督の『へんげ』、『大拳銃』、佐藤周監督の『へんたい』を観、大畑監督と佐藤監督のアフタートークも愉しむ。
相澤一成演じる夫の不気味な発作(迫真の演技)から始まるメインの『へんげ』は、森田亜紀演じる妻との狂気をためた愛情を絡めつつ描いた変化怪奇譚かと思っていたら、終盤内面のエネルギーが一挙に放出されるアクロバティックな展開が訪れて驚かされる。
ただし、先日西尾ゼミ上映会の打ち上げの席で大畑監督のお話をうかがっていたこともあり、一方でさもありなんと大いに納得がいったのでもあるが。
また、これは『大拳銃』にも共通しているが、しれっとした顔をして冗談を仕掛けてくる確信犯的な趣の作品でもあり、その点も個人的には面白かった。
大畑監督の次回作が愉しみである。
『へんたい』は、意図した悪趣味全開の作品。
上映終了後、大畑監督と少しだけお話をする。
帰宅後、4時過ぎまで仕事関係の作業を進める。
午前のうちに毎週恒例の洗濯をすませる。
ついでに自転車で外出し、烏丸御池のやまやへ。
どうしても1.4mmのパスタを手に入れたかったため。
本当は1.2mmのカッペリーニでもいいのだけれど、これは茹でてすぐに処理しないと、ひっついて「だま」のようになってしまうので断念。
ソプラノのヌリア・リアルがユリア・シュナイダー&バーゼル室内管弦楽の伴奏で歌ったテレマンのアリア集<DHM>、ネルソン・フレイレが弾いたリストのピアノ作品集<DECCA>、マルタ・アルゲリッチによるショスタコーヴィチ・アルバム(アレクサンデル・ヴェデルニコフ指揮スイス・イタリア管弦楽団の伴奏、トランペットのセルゲイ・ナカリャコフの共演によるピアノ協奏曲第1番や、ピアノ5重奏曲等)<EMI>を聴きながら、仕事関係の作業を進めたり、『夏美の夏は…』について考えたりする。
草森紳一の『記憶のちぎれ雲』<本の雑誌社>を読み進める。
中原淳一と葦原邦子の章まで読み終えたが、イラストレーターで編集家として著名な中原淳一と宝塚の男役スターとして一世を風靡した葦原邦子、さらには二人の長男である洲一の複雑な関係を、人生ただ一度の葦原邦子へのインタビューの際に中原淳一が発した激しい言葉を基軸にしつつ考察した文章で、普遍的な夫婦関係や親子関係にも通ずる考察だけに非常に感嘆した。
そうそう、ここでも記されているように、葦原邦子という人はとてもおおらかな人柄だったようで、それが彼女の演技(宝塚ではなく後年の)にもよく表われていたのではないか。
個人的には、『おおヒバリ!』という学園ドラマでの校長(学園長?)など、彼女が歌う「おおヒバリ、高くまた」という歌声も含めて、葦原邦子の人柄と巧く重なった役回りだったように記憶している。
今日は、今から京都リサーチパーク町家スタジオまで行って、今年度第一回目の月世界旅行社による映画上映会『マチヤ映画夜行』に参加する予定なり。
それじゃあ、行って来ます!
2012年08月04日
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