2011年12月20日

コープマンが弾いたバッハのフランス組曲集

☆ヨハン・セバスティアン・バッハ:フランス組曲集

 独奏:トン・コープマン(チェンバロ)
(1994年4月/デジタル・セッション録音)

<ERATO>4509-94805-2


 以前どこかで記したことがあるけれど、どうにもヨハン・セバスティアン・バッハの音楽が苦手である。
(これが、息子のヨハン・クリスティアンの作品なら大好きというのだから、なんとものりが軽いやね)
 と、言って、何がなんでもバッハは聴かぬ槍でもてっぽでも持って来い、などと喰わず嫌いならぬ聴かず嫌いを決め込むほどには頑固じゃない。
 それで、チェンバロのトン・コープマンが弾いたバッハのフランス組曲集の中古CDがブックオフで500円で出ていたので、迷わず購入した。

 で、僅か1枚の中に全6組曲を押し込んだというだけである程度予想はついていたことだが、このCD、僕にはしっくりくるな。
 あっけらかん、と表現すれば言い過ぎかもしれないけれど、長調のみか短調の曲すら、軽い調子ですっきりすらんすらんと流れていく。
 正直、バッハとまじめに向き合いたい人たちには、あまりお薦めできないかもしれないが、個人的には何度聴いても耳にもたれないコープマンの演奏が気に入った。
 バッハを気軽に愉しみたい、それもピアノ演奏はやだ、という方には大いに推薦したい一枚だ。
posted by figarok492na at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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