2011年11月05日

tabula=rasa no.7『無題3 宗教を求めたいなぁ(仮)』

 tabula=rasaにとって7回目の公演となる、『無題3 宗教を求めたいなぁ(仮)』(前田愛美さんテキスト、高田ひとし君演出/人間座スタジオ、18時の回)を観た。
 2回目以降、ずっとtabula=rasaの公演に接し続けてきた人間としては、歯噛みしてでもはっちゃけてきたなあ、というのがまずもっての率直な感想だ。

 「ミシン台の上で…」じゃないけれど、内面に渦巻く日々の感情の呟きから、シェイクスピアやチェーホフ、シモーヌ・ヴェイユ、さらには擬似政治的スローガンと、まさしくあれもこれもと盛り込んだ前田さんのテキストを、高田君は、三浦基さんをはじめ、あれやこれやと咀嚼吸収した演出技法を全開しながら舞台化していく。
 正直、つたなさ痛々しさを感じなかったといえば嘘になるし、劇の生理、観客の生理として「自民党の憂鬱」のパートはカットすべきなのではとも思ったが、自分自身の殻をなんとか打ち破っていこうとする高田君の強い欲求を感じ取ることはできた。
(テキスト・演出の双方から、今から40年ほど前頃に盛んになった演劇的思潮や、それを巧く取り込んだテレビ・ドラマ=久世光彦演出?などを想起したことを付記しておきたい)

 前田さん、飯坂美鶴妃さん、加藤有子さん、キタノ万里さん、名越未央さん、宗岡ルリさんの演者陣は、「エロ・グロ・ナンセンス」調(あえてそう言おう)にもめげず、奮闘健闘していたと思う。
 諸々の課題はひとまず置くとして、そのことを称えたい。
 皆さん、お疲れ様でした。
posted by figarok492na at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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