2011年10月02日

gate#4

 新町高辻のKAIKAまで、パイロット版シアターシリーズ『gate#4』を観に行って来た。
 なお、チラシによると、gateは、「KAIKAで行われる」「複数アーティストの小作品を連続上演する」「試演会」で、ここらあたりはC.T.T.ともろかぶるが、「KAIKAラインナップを選定するためのトライアウトの場」という点が、このgateの売りでありミソなのではないかと思った。
 また、C.T.T.の合評会に対して、3Fの「カフェ」でくつろいだ形の意見交換会・交流会が催されるのも、gateならではだろう。
(ところで、KAIKA=カイカ=階下と、てっきり地下の劇場をイメージしていたのだけれど、これが大きな勘違い。下京図書館の帰りにいつも通るファミマの上=2Fにあったのだ)


 で、まずはファックジャパンさんの『まとめてファックを云わせてもらうぜ』(ファックジャパンさん作・演出・出演)だったが、これはもう力技、一気呵成に観せる笑わせる。
 が、そこになんとも言えない切なさが加わるのは、ファックジャパンさんの人柄あってのことだろう。
 しかも、やたけたにやっているように観せながら、その実きちんと計算が働いているのも、衛星やマレビトの会、壁ノ花団などで鍛えたファックジャパンさんらしい。
 「私スタンダップコメディ」とでも評したくなるような「おかかなしい」(by色川武大)作品だった。
(余談だけど、竹刀で炊飯器を叩くところでは、先頃亡くなった長門裕之出演のある映画のワンシーンをふと思い出した)


 続いては、努力クラブの『空白なら無かった』(合田団地君作・演出)。
 合田君、佐々木峻一君、客演の田中浩之君の三人の出演で、ファックジャパンさんが動の笑いであるならば、こちらは静の笑いを狙った作品か。
 相当仕掛けてきているな、と思わせる内容だったが、ちょっと真に迫ったように観える場面もあった分、笑いが逃げてしまったのではないか。
 個人的には、合田君の細かく「やってる」部分など面白かったのだが。


 最後は、SUSUMU TANIMOTO a.k.a 谷本進の『ドッグウェーブ』(塚田泰一郎作・演出、谷本進さん出演)。
 郷里長崎のSTUDIO DO!を含め、全国各地で公演が続くこともあるため、詳しい内容についてはあえて触れないが、「今」と真剣に向き合った非常に熱い作品であり熱い舞台だった。
 特に、「魂の叫び」(あまりこういう表現は使いたくないんだけど)とでも呼びたくなるような後半、ぐっと惹きつけられた。
(谷本さんの人となり、人生がよく表われた舞台でもあったと思う)


 いずれにしても、スタイル・内容の違いはあるとはいえ、三者三様の特性や魅力がよく伝わってくる公演ではなかったろうか。
 次回以降のgateも愉しみにしたい。
posted by figarok492na at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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