京都工芸繊維大学の福田英城君が立ち上げた劇団、フク団ヒデキの旗揚げ公演『ふかふかの石』(福田君作・演出)を観に、東山青少年活動センター創造活動室まで行って来た。
(先月の京都クリエイションWSのあとの飲み会で福田君たちと話しをしたときは、膝の手術のせいで観ることができないなあ残念、などと口にしていたのだけれど、退院が予定より早くなったおかげで観ることができた)
日曜日までの公演の初日ということもあって、詳しい内容についてはあえて触れないが、福田君の伝えようとすること、切実さや痛切な想い、加えて彼がとろうとする演劇的スタイルがストレートに示された作品になっていたのではないか。
初めて書いた脚本だけに、どうしても長さを感じた部分や、逆に説明不足を感じた部分も少なくはなかったのだけれど、これは回を重ねるごとにクリアされていくものと思う。
(個人的には、舞台上の「美術」の変化も強く印象に残った)
演者陣も、ライヴ特有の傷や、個々の特性、能力の差はありつつも、福田君の意志によく沿った演義を行う努力を重ねていたように感じた。
中でも、古野陽大君の奮闘熱演ぶりを第一に挙げるべきだろう。
ほかに、紀野莢子さんの無意識の悪意の表現などは、さらに精度が増せば大きな武器となるような気がする。
今後が愉しみだ。
いずれにしても、福田君をはじめとした若い面々のこれからの研鑚と活躍に期待したい。
2011年09月16日
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