2011年08月07日

マカロニフィンガーズ♯2『プリーズプリーズミスタードーベルマン!』

 イッパイアンテナの夏企画「all you need is らふ」の一環として、マカロニフィンガーズの『プリーズプリーズミスタードーベルマン!』(クールキャッツ高杉君脚本・演出)が上演されるというので、御幸町高辻下ルにあるFactory kyotoまで行って来た。
(そろそろかなと思った、御幸町高辻の信号のところに係りの人がきちんと待っていて、しっかり会場まで案内してくれるあたり、イッパイアンテナらしいなとまずもって感心した)

 マカロニフィンガーズは、イッパイアンテナの村松敬介さんとクールキャッツ高杉君が立ち上げた団内ユニットで、今回の『プリーズプリーズミスタードーベルマン!』が二回目の公演となる。
 「全ての若きクソ野郎に捧げる四畳半フォークオペラ」と惹句にもある通り、70年代のフォークソングが流れる中、村松さん演じるニート、クールキャッツ高杉君演じる不倫中の高校教師、同じくイッパイアンテナの阿部潤さん演じる左翼(学生)運動フリークの野郎三人が暮らすむさい町屋に、謎めいた女性がやって来たことから繰り広げられるおかしくて、ちょっと切ない物語だが、だめ男トリオという組み合わせに、子供の頃に親しんだ『俺たちの旅』(中村雅俊、田中健、秋野太作)を思い出し、懐かしい気分に浸る。
 で、イッパイアンテナを観続けている人には、後半「あれっ!?」と思う展開があったり、ちょっと無理くりかなと思う設定があったりもしたのだけれど、張られた伏線がきちんきちんと解決されていくのは嬉しいかぎりだし、築80年の町屋の雰囲気も巧く活かされていて、個人的にはゆったりと愉しい1時間半を愉しむことができた。

 客演のササキヨシコさん、金原ぽち子さんを加えた演者のアンサンブルは、ところどころスリリングに感じられる箇所もなくはなかったが、個々の登場人物と演者の特性魅力はよく合っていたように思う。
 特に、だめ男三人が心情を吐露する終盤は、この作品の大きな観どころだったのではないか。
 イッパイアンテナ同様、細部へのこだわりも嬉しかった。

 いずれにしても、イッパイアンテナとともに、マカロニフィンガーズの次回公演も心待ちにしたい。
 いやあ、愉しかった。
posted by figarok492na at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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