2010年06月15日

『河内山宗俊』

 先週土曜日から、京都シネマで『山中貞雄監督映画祭』が始まった。
 旧い邦画好きの京都シネマ会員、ましてや『山中貞雄餘話』なる作品をものした人間だもの、そりゃ当然観に行かなくてはなるまいて。

 と、言うことで、今日は14時45分から上映の『河内山宗俊』(1936年、日活京都=太秦発声/ニュープリント)を観ることにした。
 で、もはやこの作品についてくだくだくどくどと語る必要もあるまいが、はじめのほうで少しテンポ感の遅さが気になった以外は、山中貞雄の筋運びの巧さにぐいぐい惹きつけられた。
 特に、様々な人々の思惑、想いが絡み合って一気に悲愴感あふれる結末へと向かうあたり(チャイコフスキーの『ロメオとジュリエット』が鳴り響く!)の展開は、それこそ手をぎゅっと握り締めてしまうほどのスリリングさだった。
 役者陣も、河原崎長十郎や中村翫右衛門をはじめとした前進座の面々(その中には、若き日の加東大介もいる)が上手達者だし、清川荘司、コメディーリリーフの高勢実乗、鳥羽陽之助らも柄に合った演技を行っている。
 そして、演技の質は置くとして、当時まだ16歳だったという原節子の初々しさ、美しさ!

 いやあ、何度観ても面白いな、『河内山宗俊』は。
 観に行って、本当によかった!
posted by figarok492na at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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