2010年05月18日

社是(一方通行路・1)

☆社是(しゃぜ)


 もう十年以上、いや十五年以上も前になるか、今は芸能界を引退した上岡龍太郎と笑福亭鶴瓶の掛け合いを売りにした『鶴瓶上岡パペポTV』という深夜の人気番組があった。
 その中で、しっかり細部までは覚えていないのだけれど、上岡龍太郎が標語なんてものは、もとから守れるものではないことを標語にしてるんです、そやから「みんなで空気を吸いましょう!」なんて標語はないやないですか、といった内容の言葉を口にしていた。
 反骨精神といえばかっこいいが、ありていに言えばへんこな上岡さんらしいなと思いつつも、やはり一理、どころか二理か三理ぐらいはあるなと納得してしまったものだ。

 みんなで明るい社会をつくりましょう!
 お年寄りをいたわりましょう!
 人権を大切にしましょう!

 なるほど、確かに。

 ならば、「会社・結社の、経営方針や主張」と『広辞林』第五版<三省堂>で説明されている社是なんてものも、もとより守れるものではないからこその社是かもしれない。
 そういえば、先日元社長に有罪判決が下されたある会社の社是は、

 誠意と努力

 だ、そうだ。
 それならいっそのこと「企業利益増加への誠意と努力」とでもしたらどうだろうか。
 身も蓋もない話だが、そちらのほうが僕にはよっぽどしっくりくるし、ある意味誠実ですらあると考える。

 まあ、こと会社に留まらず、組織というものを維持し発展させるためには、対内的にも対外的にも、それが実現可能か不可能かは置くとして、高邁な理想を語った社是社訓、綱領標語、規約規範を掲げる必要があることぐらい、僕だって充分承知はしているのだけれど。
 少なくとも、僕個人としては、自分自身の身の丈に合った道徳律を心のうちに持っていたいと強く思う。
 それを、表に出すか出さないかは別として。
posted by figarok492na at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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