2009年11月10日

さらばモリシゲ!  森繁久彌翁を悼む

 日本を代表する役者の一人であり、芸能人の一人だった森繁久彌翁がついに亡くなってしまった。
 だが、まだ96歳。
 翁には100歳、いや150歳まで生きていていただきたかった。
 舞台人としてスタートし、戦中は満洲でアナウンサーとして過ごし、戦後は軽演劇の世界で鳴らし、藤山一郎とのラジオ番組『愉快な仲間』で一躍脚光を浴び、映画界でも、マキノ雅弘監督の『次郎長三国志』での森の石松、そして豊田四郎監督の『夫婦善哉』、さらには社長シリーズ等々大活躍、その後もテレビドラマをはじめ、森繁劇団や『屋根の上のヴァイオリン弾き』、『知床旅情』、向田邦子や久世光彦との仕事、加藤道子との『日曜名作座』と様々な分野で森繁翁ここにありの活動を続けた。
 また、芸能人の地位向上にもつとめ、日本の芸能界のゴッドファーザーと呼んでも過言ではない人脈を築いた人でもあった。
(親しみをこめて、森繁翁とその仲間、例えば、竹脇無我や今は亡き松山英太郎、藤岡琢也といった人々をまとめて、僕は「森繁一派」と呼んでいた)
 深く、深く、深く、深く、深く黙祷。

 上述した作品以外にも、森繁翁はたくさんの名作佳作を遺しているが、TBS系で放映されていた『おやじのヒゲ』を久しぶりに観てみたい。
 正直、竹脇無我その他、森繁一派が総出演の感あるドラマで、森繁翁はじめ台詞も演技もぐだぐだというか、相当むちゃがある内容だったのだけれど、今となってはそれが懐かしい。
おもらししたのか汗をかいたのか、起きて「濡れちゃった」とつぶやくあたりなど、森繁翁ならではの演技満載のドラマでもあったし。

 それにしても、先日の三遊亭圓楽、南田洋子、浜田寅彦、さかのぼれば牟田悌三、渥美國泰、佐竹明夫、大木実、山城新伍、若杉弘、金田龍之介、中丸忠雄、忌野清志郎、加藤和彦、山田辰夫、川村カオリ…、と本当にこたえる。
posted by figarok492na at 23:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰しておりました。
ついに、この日が来てしまいましたか……。
「巨星墜つ」
とは西田敏行の弁。
「おい、あ、アレ……だ」
森繁翁以外の役者であれば決して許されないセリフ回しのオンパレードの迷ドラマ『おやじのヒゲ』、もう一度視てみたいものです。ラストの翁のお言葉も毎回楽しみにしてました。
まだ96歳と彼にしては若すぎる感はありますが、「老衰」というのはいかにも翁らしい。

合掌。
Posted by クロイヒロアキ at 2009年11月11日 01:53
 こんばんは。
 クロイさん、ついにこの日がやって来てしまいましたね。
 「平成のXデー」の話題を何度クロイさんと交わしたでしょうか?
 確かに、「巨星墜つ」ですね。

 >「おい、あ、アレ……だ」
 そうそう、それですよ。
 ラストの翁の言葉ともども懐かしいです。
 竹脇無我の困惑ぶり(すでに例の病気だったのか…)、とん平のうさん臭い演技…、また観てみたいですね。

 本当にまだ96歳は若いと思いますが、仕方ありませんね。
 深く、深く、深く、深く、深く黙祷です。
Posted by figaro at 2009年11月11日 21:56
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