2009年08月31日

1994年1月29日(欧州音楽日記12)

 ☆ケルンWDR交響楽団定期演奏会

  指揮:ハンス・フォンク
 管弦楽:ケルンWDR交響楽団
  会場:ケルン・フィルハーモニー


 昨日の定期(アボネメントA)はウィーン行きのため聴き逃したが、今日、アボネメントB、ケルンWDR交響楽団Extra4というコンサート*1で、ケルンWDR交響楽団を聴いた。
 プログラムは、昨晩と同じで、前半がストラヴィンスキーの管楽器のためのシンフォニーとバレエ音楽『ミューズの神を率いるアポロ』、後半がハイドンの第91番のシンフォニーという興味深いもの。
 管楽器だけの曲、弦楽器だけの曲、そして弦楽器と管楽器の調和が必要とされるハイドンのシンフォニーという、オケの力が試されるプログラムといえるのではないだろうか?
 指揮は、常任のハンス・フォンク。

 まず、管楽器のためのシンフォニー。
 『春の祭典』を思い出させるようなメロディーも含まれている。各々の管楽器の組み合わされた響きを楽しむ曲だと思う(楽しめるかどうかは?だが)。
 WDRの各奏者は、技術的に優れているようだが、音のまとまりとしては、少しだけ気になる(音が重ならなかったり)。
 これは、作品のせいだけではないと思う。

 二曲目は、弦楽器だけの『ミューズの神を率いるアポロ』。
 新古典的様式などという教科書的な説明は抜きにして曲の印象を言うと、聴きやすい音楽。メロディーもロシア民謡のフレーズやチャイコフスキーとの関係がうかがえ、当時のヨーロッパのポップス、アメリカのジャズなどの影響も表われていて、それだけに一つ間違うと俗っぽくなってしまうかもしれない。
 今日のWDRの演奏は、なかなか良かった。弦の音がきれいだ。この曲には合っているかもしれない。
 それと、コンサートミストレスの四方女史*2のソロは聴き応えがあった。完璧とはいかないだろうけれど、厚みのある美しい音を奏でていた。

 休憩後は、ハイドンのシンフォニー。
 ヴァイオリン8以下略で、それほど大きな編成ではないのだが、管楽器の数が少ないのと打楽器がないせいで、どうしても弦が多勢に見える。
 座ったところもそういう場所だったかもしれないし、弦が頑張っていたせいかもしれないけれど、第1楽章や第3楽章では、威勢の良さが耳についた。
 第2楽章、アンダンテのファゴットのソロは名演。小粋だった。
 第3楽章、ホルンのソロは、少々無粋。
 フィナーレの軽快さは買うが、弦の鳴り方は、あまりにも機能的過ぎなかっただろうか?
 聴くほうの勝手我儘かもしれないけれど、ハイドンの交響曲というのは難しい。
 ウィーン・フィルなら「ああ、なるほど」と納得してしまうのかもしれないけどね。



1:本来はもっと丁寧な訳し方をするべきなのだろうが、アボネメントという言葉もついているので、タイトルでは定期演奏会と訳した。

2:四方恭子。当時は女史と記したが、今は敬称略にするか、敬称として氏をつけるだろう。
posted by figarok492na at 12:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州音楽日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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