7月、8月ともなれば暑いのも当たり前。
紫外線、じゃないや熱中症対策もばっちりすませて、半ば喜び勇んで外出するのだけれど、今はまだ6月。
梅雨が明けたのか明けないのかすらよくわからないというのに、なあんか陽ざしがきつくって。
ああ、たまらない。
本来ならば部屋にこもって暑さをしのぎつつ、仕事雑件を淡々と片付けていくのがこの状況をなんとかやり過ごす一番の方法だけれど、今日という日ばかりはそうもいかない。
なぜなら、今日6月25日は、待ちに待った佐藤亜紀の『激しく、速やかな死』<文藝春秋>が発売される日なんだもの。
そら、外出しなくちゃ本屋に足を運ばなくちゃ。
と、言うことで、管理人さんに7月分の家賃を納め、四条通の金券ショップ・トーカイ四条烏丸店で図書カードを買って大垣書店四条店に向かう我。
が、である。
店頭の新刊コーナーを隅から隅までねめまわすように調べてみたものの、目当ての『激しく、速やかな死』がないのである。
これはおかしい!!
と、検索をかけてみたら、在庫なしの表示が。
これはどうした!?
と、今度は店員さんに尋ねてみたが、いまひとつ要領を得ぬ返事。
もしや、またぞろ発売延期か…。
そんな嫌な予感を払拭すべく、錦小路から四条通経由で、ジュンク堂京都店へ向かったら。
なあんだ、あるじゃないか。
それも店頭の新刊コーナーにそれなりの冊数が。
すかさずきれいな一冊を手に取って。
購入してそそくさと帰宅して…。
そうは問屋がおろさないのが今日の中瀬宏之。
今度は、ウィングス京都の図書情報室へと向かう。
が、その前に、建物の前の公園の何かの木に山桃みたいな小さな実がごろごろぞろぞろと生っているのが気になった。
加えて、熟れ切った実が地べたにも相当落ちている。
これは美味しい木の実じゃろうかい。
と、生っているうちの手頃なものをぶちっと摘まんだところ、出るわ出るわ、薄赤い、果汁がじゅじゅっと滴り落ちる。
おそるおそる舐めてみると、うええ、こりゃ酸っぱいの失敗。
なーる、これじゃ鳥も喰わんよ。
で、トイレで口をすすいでから図書情報室へ入り、あれこれ悩んだあと、斎藤美奈子の『文芸誤報』<朝日新聞出版>を借りることにする。
週刊朝日に連載された「文芸予報」と朝日新聞での書評をまとめたもので、これは読んでおきたいと思ったから。
他意はない。
それから、中京青少年活動センター、京都芸術センターと寄って、夕飯用の買い物をすませて帰宅した。
という、これは毎度おなじみのコース。
そうそう、帰りがけ、近くのドラッグストア、ドラッグランドひかりで週刊文春の小林信彦の連載エッセイ(だけ)を立ち読みしたが、今回は大竹まことのラジオが好意的に取り上げられていた。
グアム島での飛行機の乗り換えの待ち時間に大竹まことと長く話をしたことは、小林信彦の愛読者ならばすでによく知ったエピソードだと思うが、それが「今」のラジオの大竹まことの評価としっかり結び合わされている点が、小林さんらしくて巧みだと思った。
やっぱり、こういう文章を書きたいものだ。
さあ、今から『激しく、速やかな死』を読み始めるぞ!
いや、その前に仕事、仕事を片付けないと!!
2009年06月25日
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