☆モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番、第4番、第1番
ヴィクトリア・ムローヴァ(ヴァイオリン、指揮)
エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団
2001年、デジタル録音
<PHILIPS>470 292-2
マルコン&ヴェニス・バロック・オーケストラやアントニーニ&イル・ジャルディーノ・アルモニコとの競演など一路ピリオド路線をひた走る最近のヴィクトリア・ムローヴァだが、今回取り上げるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集は、そうしたムローヴァのピリオド路線のはしりとなった一枚と言えるだろう。
いわゆるオーソドックスな楽曲解釈に添った部分がない訳ではないし、時折モーツァルトの音楽の持つ「いびつ」さが聴き受けられる部分がない訳でもないが、基本的には線が鋭くて流れのよいムローヴァのソロと、エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団の達者な伴奏とで、耳馴染みのよい演奏になっていると思う。
僕自身は、ジュージヤ三条本店のセールで、税込999円で入手することができたが、ピリオド楽器やピリオド・スタイルの演奏に違和感を持たれない方には、フルプライス2000円程度でもお薦めできる一枚だ。
2009年02月21日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック