2009年01月09日

『喰いたい放題』を読み終えて

 色川武大のエッセイ集『喰いたい放題』<光文社文庫>を読み終えた。
 そのタイトル通り、まさしく喰うもの喰うことに関して書き綴られた一冊で、もともとどこかの雑誌に連載された文章をまとめたものだろうから、どちらかと言えば軽め、それこそ佃煮か何かでお茶漬けをかっ込むような内容。
 と、言いたいところだが、そうは問屋がおろさない。
 もちろんそこは色川武大のこと、変に力が入ったり、妙に気取ってみたりなんてことは一切ないけれど、文章のありとあらゆる部分から、彼の凄味、もっと言えば、狂気が噴き出していて、やっぱり僕は圧倒されてしまった。
(しかも、ここで大切なことは、色川さん本人が自らの狂気を十二分に承知しているということだ。承知していて、それをそうしてしまう、さらにはこうやって文章にしてしまうところが凄い)
 いずれにしても、喰うものや喰うことのみに興味がある人にはあまりお薦めしたくない一冊である。
 なぜなら、喰うものや喰うことのみに興味がある人には、もっと適当な本が山ほどあるからだ。
 まあ、逆にそのような本には、ちっとも食指が動かないけどね、僕は。
posted by figarok492na at 14:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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