アリ・ラシライネン指揮ノルウェー放送管弦楽団の演奏した、セヴェルーの「ペール・ギュント」組曲のCDを聴きながら、魚の小骨が喉に刺さったような、なんとも言えないもどかしさを覚えている。
セヴェルーの「ペール・ギュント」組曲は、もちろんグリーグ同様、イプセンの戯曲のために作曲された音楽の中から、いわゆるおいしい部分を取り出してまとめたものだが、祖国の先達グリーグの直球剛速球勝負を踏まえてのことだろう、セヴェルーはこれを曲球変化球を多用した一筋縄ではいかない作品に仕上げている。
で、ラ・マルセイエーズやアルプス一万尺といった、おなじみの旋律がところどころ確信犯的に引用されているのだけれど、ある作曲家の有名な旋律(音型)がその中にあって、前々からよく知っているのに、それが誰のなんという曲だったか、ぱぱっと思い出せない。
思い出せば、なあんだあれだったかということになるし、とっかかりは頭の中にうごめいているのだが。
ああ、くやしいくやしいもどかしい。
ほんと、なんだったかなあ。
*追記
やっと思い出せた、ワーグナーのワルキューレの騎行だったんだ!
2009年01月08日
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