2007年09月20日

にあんちゃん

 京都文化博物館まで、今村昌平監督の『にあんちゃん』(1959年、日活)を観に行って来た。

 『にあんちゃん』は、在日朝鮮人の少女安本末子の日記を下敷きとして、今村監督と池田一朗(隆慶一郎)の脚本によって映画化された作品で、父を亡くした四人の兄弟姉妹の置かれた状況を通して、当時の炭鉱地帯の厳しい現実(貧困)、さらには在日朝鮮人の問題などが巧みに描かれている。
 今村昌平らしいドライなタッチの語り口と、にあんちゃん(二番目の兄)役の沖村武、末子役の前田暁子(ともに子役)の屈託のない演技もあって、個人的には非常に好感の持てる作品だった。
(加えて、黛敏郎のちょっとウェットで、優しさに満ちた音楽もいい)

 役者陣は、兄妹役の長門裕之、松尾嘉代(これがデビューみたい)の他、北林谷栄、吉行和子、殿山泰司、今平さん好みの小沢昭一と西村晃、芦田伸介、穂積隆信(いい先生なんだけど、どこかうさん臭い)、二谷英明(ちょい役)、浜村純、山岡久乃、大森義夫、山内明、高木均、辻伊万里、賀原夏子、松本染升、垂水悟郎、高原駿雄、大滝秀治、榎木兵衛といった、一癖二癖どころか三癖も四癖もありそうな人たちが勢ぞろいしている。

 いずれにしても、今だからこそ観る価値のある作品ではないだろうか。

 *追記
 冒頭のナレーションは、たぶん今村作品とは切っても切れない北村和夫が務めていると思う。
posted by figarok492na at 19:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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