2007年08月23日

暴れん坊街道

 京都文化博物館まで、内田吐夢監督の『暴れん坊街道』(1957年、東映京都)を観に行って来た。

 『暴れん坊街道』は、近松門左衛門の原作(「重の井子別れ)を依田義賢が脚本化した作品で、パンフレットによると、それまで散逸していたネガフィルムを、内田吐夢の生誕100年にあわせて東京国際映画祭が作成し、上映可能となったものだという。

 正直言って、1957年当時においてもテンポの「ずれ」は否めなかっただろうが、封建制度の桎梏という枠組がしっかりと描かれた、なおかつ「泣きどころ」のはっきりとわかる展開となっており、個人的には、予想していた以上に面白かった。
(後半の悲劇との対比という意味でも、時折挿入されるほのぼのとした「笑い」がいい)

 役者陣では、なんと言っても、ゆえあって実の我が子を手放さざるをえなかった母親(重野=重の井)を演じる山田五十鈴の存在が大きいが、一方で、父親役の佐野周二の飄々とした自然体の演技にも捨て難い魅力がある。
(『江戸を斬る』などで、息子の関口宏も飄々然とした演技を心がけていたけれど、彼にはどうしても「やってる」感がつきまとっていたような気がする。ただ、佐野周二のふと見せる表情などから、彼の従軍経験を思い出してしまったことも事実だ)

 また、子役の植木基晴(片岡千恵蔵の実子)は、どうしても子役特有の「背伸び」した雰囲気が気になってしまったが、「切れる」場面での迫力には感心させられた。
 他に、薄田研二、進藤英太郎、千原しのぶ、毛利菊枝、吉田義夫らが出演していた。
posted by figarok492na at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック