2007年08月16日

炎上

 京都文化博物館まで、市川雷蔵主演、市川崑監督の『炎上』(1958年、大映京都)を観に行って来た。

 『炎上』は、三島由紀夫の『金閣寺』を映画化した作品だが、金閣寺から許可協力が得られなかったため、映画内では別の名前が使われている。
 で、原作の持つ内面描写や心理描写を愛する三島ファンからすれば、まさしく「邪劇」もよいところだろうし、確かに市川崑らしく、「フォルム」「技」が目につき鼻につく部分もなくはない。
 また、戸苅を演じる仲代達矢に象徴されているように、登場人物一人一人が、「過剰」「過激」に描かれていることも否めない。
 ただ、すとんすとんと進んでいくテンポのよい展開もあって、個人的には観て損のない一本になっているとも思う。
 そして、小林信彦が『ぼくが選んだ洋画・邦画ベスト200』<文春文庫>で指摘している通り、市川雷蔵の演技と「炎上シーン」は強く印象に残るものであった。

 役者では、他に中村鴈治郎、北林谷栄、信欣三、新珠三千代、中村玉緒、香川良介、浜村純、浦路洋子、伊達三郎らが出演していた。

 余談だけど、音楽の黛敏郎は、後年歌劇『金閣寺』を作曲しているんだった。
 あいにく未聴だけど。
posted by figarok492na at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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