2007年08月09日

近松物語

 京都文化博物館まで、溝口健二監督の『近松物語』(1954年、大映京都)を観に行って来た。

 『近松物語』は、近松門左衛門の『大経師昔暦』を川口松太郎が劇化した『おさん茂兵衛』を、さらに依田義賢が書き改めた脚本をもとに映画化された作品で、おさん茂兵衛の悲恋の「道筋」を通しながら、溝口健二の語らんとするところ、一連の作品に通底する想いが巧みに描かれていると思う。
 個人的な好みは置くとして、茂兵衛を演じる長谷川一夫をはじめとした役者陣の充実や、宮川一夫(撮影)、岡本健一(照明)、水谷浩−内藤昭(美術)、そして早坂文雄(音楽)らの技術の高さも含めて、優れた一本ではなかろうか。
(正直言って、「様式美=フォルム」で押し殺したはずの内面のドロドロとしたものが透けて見える分、あんまり溝口作品は好きじゃないんだけどね。でも、それはそれだ)

 上述の長谷川一夫の他、香川京子(おさん)、進藤英太郎、小澤栄太郎、南田洋子、菅井一郎、浪花千栄子、田中春男、十朱久雄、石黒達也、荒木忍、伊達三郎らが出演していた。
posted by figarok492na at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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