2007年08月02日

治郎吉格子

 京都文化博物館まで、長谷川一夫主演、伊藤大輔監督の『治郎吉格子』(1952年、松竹京都)を観に行って来た。

 『治郎吉格子』は、伊藤監督自身の『御誂治郎吉格子』のリメイクにあたり、おなじみ鼠小僧治郎吉の情愛譚を、時に激しい殺陣や、時にルーティンな笑い(よい意味での)を絡めつつ「ウェット」に描いた作品で、なかなか面白い一本だった。

 役者陣では、まずは稀代の大映画スター長谷川一夫の色男ぶりを挙げるべきだろうが、高峰三枝子の艶っぽさ(大学生役にどれだけ無理があるかがよくわかる)、岸恵子の初々しい美しさも強く印象に残る。
 他に、いつもの如きこっけいな悪役ぶりが見事な進藤英太郎、コメディリリーフもまたいい河野秋武、生瀬勝久みたくなった小林重四郎、山路義人(なお、小林、山路の二人は、大曽根辰夫監督によるリメイク版に出演している)、谷晃、ミス・ワカサらが出演していた。

 手堅い娯楽時代劇としてお薦めしたい。


 ただし、観てもいないで「勘」だけで語るのはなんなんだけれど、たぶん作品の凄み、深みは『御誂治郎吉格子』には適わないんじゃないかな。
 そんな気がして仕方がない。
posted by figarok492na at 18:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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