2007年07月12日

宝の山に入る退屈男

 京都文化博物館まで、西原孝監督の、と言うよりも、市川右太衛門御大の『宝の山に入る退屈男』(1938年、新興キネマ)を観に行って来た。

 おなじみ旗本退屈男といえば、どうしても「東映時代劇!」と答えてしまいたくなるが、こちらは戦前、それも1938年(昭和13年)に撮影された作品だから、右太衛門御大、実に若い。
 まあ、典型的なチャンバラ映画、しかも突っ込みどころいっぱい、というスタイルは後年の東映におけるシリーズと変わらないが、わかってやっていない(言葉を変えれば、「様式化」されていない)分、良い意味で素朴に感じられたことも事実である。
(ただし、西川のりおが真似してみせた、退屈男十八番のフレーズがないのは、やっぱりさみしいな)

 フィルム、音色の状態が悪いこともあり、チャンバラ映画・時代劇好きの方にのみお薦めしておこう。


 余談を一つ。
 わかって悪いことをやる奴も迷惑だけど、自分は善意のつもりでかえって物事を悪化させる人間ほど、度し難いものもない。
 善意の空回りには気をつけておかないと。
posted by figarok492na at 16:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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