2007年07月05日

祇園の姉妹

 京都文化博物館まで、溝口健二監督の『祇園の姉妹』(1936年、第一映画)を観に行って来た。

 『祇園の姉妹』は、祇園に暮らす二人の姉妹の「生き方」を通して、溝口監督の語ろう伝えようとすることがしっかりと示されており、なおかつ、テンポのよさやモダンな雰囲気、さらにはよい意味での滑稽さも加わって、非常に面白い、観応えのある作品に仕上がっている。
(個人的には、後年の「何か」に凝り固まった一連の作品よりも、この『祇園の姉妹』のほうがよっぽどしっくりくる)

 役者陣では、何と言っても山田五十鈴で、その瑞々しさと巧さには舌を巻く他ないが、姉役の梅村蓉子の抑えた演技も印象に残る。
 また、進藤英太郎をはじめとした男たちの「情けなさ」も作品の世界観によく添っているのではないか。

 いずれにしても、邦画好きなら必見の一作。


 なお、吉村公三郎監督の『偽れる盛装』は、この『祇園の姉妹』のヴァリエーションと考えて、まず間違いはないだろう。
posted by figarok492na at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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