2007年04月20日

忍びの者

 京都文化博物館まで、山本薩夫監督の『忍びの者』(1962年、大映京都作品)を観に行って来た。

 『忍びの者』というタイトルを聴いて、「忍者物」を想像したあなたは大正解。
 ただし、村山知義原作、山本薩夫監督という顔触れからもわかるように、胸のすかっとするような忍者活劇を期待すると痛いめにあう。
 何せ二人は左翼中の左翼、物語は苦くて厳しいのだ。
 おまけに、山本薩夫のエンタテインメント物にありがちな「邪劇」臭もふんぷんとする。
 また、説明不足を感じる場面もなくはない。
 それでも、その後に続く一連のシリーズの本来の「姿」を識るという意味でも、一見の価値はあるのではないかと僕は思う。

 役者陣では、当然、主人公の石川五右衛門を演じた市川雷蔵を挙げなければなるまいが、邪劇臭のおおもとたる伊藤雄之助(ラストまで、彼の演技は必見!)、同じくやってるやってる西村晃、城健三朗時代の若山富三郎、岸田今日子、真摯な加藤嘉、個人的に大好きな伊達三郎、沢村宗之助、小林勝彦、そしてかわいらしい藤村志保も強く印象に残る。

 ところで、木下藤吉郎役の役者が、「たんばながひでや筒井順慶が云々」という台詞を口にしていたのだけれど、どう考えてもそれは丹羽(にわ)長秀のことじゃないのか?
 しかも、何とこの役者の名前は丹羽又三郎!
 これっていったい…。
posted by figarok492na at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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