2007年02月26日

『寄席放浪記』を読みながら

 色川武大の『寄席放浪記』を読み進めている。
 僕も、落語をはじめとした寄席で繰り広げられるあまたの藝は大好きで、実際子供の頃には落語家になりたいと思いつめた時期さえあったほどなのだけれど、それでも色川さんの熱の入れようには、ほとほと舌を巻く他ない。
 それは、ある意味、「偏執」とさえ呼びたくなるような狂気を感じるものだ。
(小林信彦や筒井康隆にも、「それを」感じる時がある)
 残念ながら、僕にはどこかでそうした狂気にのめり込むことを恐れる何かが働いているような気がする。
 少なくとも、藝や藝人たちの世界に適度な距離をとっておこうという意識が強固に存在する。
 果たして、そんな人間が、例えば、落語についてや演劇について、映画について、偉そうな言葉を口にしていいのか。
 そして、そんな人間が、人の心を動かすような作品を生み出すことができるのか。
 これまで何度も重ねてきた自問を、また繰り返している。
posted by figarok492na at 13:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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