2007年02月22日

この首一万石

 京都文化博物館まで、伊藤大輔監督の『この首一万石』(1963年、東映京都)を観に行って来た。

 はっきり言って、救いがなく後味の悪い作品だ。
 それは、以前ここで紹介した、同じ伊藤大輔監督の『下郎の首』と同様、監督自身が意図してそうしたものであると充分承知しつつも、どうしてもそう書きたくなってしまう。
(精神面での救いのなさ、後味の悪さに比べれば、ラストの殺陣における残酷な描写など、ものの数でもないだろう)
 むろん、伊藤監督の首尾一貫ぶりに感嘆したことも、また事実なのだけれど。

 それと、そうした点はそうした点として、役者陣の動きやセットの雰囲気、フィルムの色合い等々から、「ああ、これってやっぱり東映の時代劇やなあ」と強く感じたことを付け加えておきたい。

 役者陣では、何と言っても主人公を演じた大川橋蔵で、前半の滑稽さや色男ぶりが、後半の「悲劇」を見事に引き立たせていると思う。
 他に、江利チエミ、水原弘、堺駿二、大坂志郎、佐々木孝丸、藤原釜足、香川良介、河野秋武、東野英治郎、原健策、吉田義夫、平幹二朗、赤木春恵、北村英三、汐路章(!)らが出演していて、個人的にはとても嬉しかった。

 一見の価値はあるが、いろいろと引き受ける覚悟の必要とされる一本ではなかろうか。
posted by figarok492na at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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