2007年01月26日

春琴物語

 予定通り、京都文化博物館まで、伊藤大輔監督の『春琴物語』(1954年、大映東京)を観に行ってきた。

 『春琴物語』は、言わずと知れた谷崎潤一郎の『春琴抄』を映画化した作品であるが、伊藤監督は、原作の持つ耽美的な傾向や、人間の情念、感情の激しさを、「過剰さ」に頼ることなく丁寧に描いていたのではないだろうか。
 特に、佐助が眼を潰すにいたるまでのスリリングですらある物語の運び方は、伊藤監督らしいと思った。
(八尋不二の脚本も、まとまりがよいものだ)

 役者陣では、当然京マチ子の「春琴ぶり」も印象深いが、佐助を演じた花柳喜章の「色気」も、やはり忘れられない。
 他に、杉村春子が達者な「悪役」ぶりを発揮し、船越英二がコメディリリーフ的な役柄を演じていた。

 一見の価値はある作品だ。
posted by figarok492na at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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