2006年02月10日

個人的にはこちらが好み(CDレビュー)

 ☆ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ロマンス第1番、第2番
  クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
  デヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
  <ARTE NOVA>82876 76994 2

 昨日購入した、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とロマンスの入ったCDを聴く。
 ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とロマンスといえば、去年の10月にマキシム・ヴェンゲーロフとムスティスラフ・ロストロポーヴィチ指揮ロンドン交響楽団のコンビによるCDを買ったばかりだが、あちらとこちらでは、受ける印象が全く異なっている。
 まず、ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団は、これまでのベートーヴェン・シリーズ同様、速めのテンポで弦楽器のヴィヴラートも控えめという、いわゆるピリオド奏法を援用した、クリアでスマートな演奏を行なっているし、テツラフも、スリムでべとつかない、研ぎすまされた鋭いソロを聴かせているのである。
 時にぎくしゃくとした感じがしたり、前のめりっぽく感じられたりする部分もなくはないが、個人的には非常に好感の持てる音楽を創り出していると思う。

 なお、ヴァイオリン協奏曲のカデンツァは、ギドン・クレーメルがニコラウス・アーノンクールと協演した際<テルデック・レーベル>にも使用していた、ベートーヴェン自身によるピアノ協奏曲編曲版のカデンツァを引用したものだが、これは、かつてのミヒャエル・ギーレン指揮南西ドイツ放送交響楽団との録音でも使用していた、テツラフ自身が作ったものである。
(カデンツァについては、ライナーノートにもきちんと触れられている)

 ジュージヤ三条本店では、税込み679円。
 あまりにも安すぎる、としか言い様がない。
posted by figarok492na at 14:47| Comment(0) | TrackBack(1) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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ベートーヴェンのバイオリン協奏曲??ジンマン、テツラフ
Excerpt:  ベートーベンのバイオリン協奏曲は、ピアノ協奏曲の5曲に対して唯一のものです。 ここには苦悩するイメージのベートヴェンはありません。 明るくて充実していて飽きないです。
Weblog: ★ 音楽と季節の記♪ ☆
Tracked: 2006-04-11 22:54