大阪センチュリー交響楽団の来シーズン(06/07)の定期演奏会のプログラムを、『ぶらあぼ』2006年1月号で知った。
(詳しくは、リンク先の演奏会スケジュールより、「2006年度のおもな主催演奏会予定」をご参照のほど)
そして、あまりの顔ぶれにがっくりし、あまりの顔ぶれにうんざりしてしまった。
なぜなら、登場する指揮者が、シェフの小泉和裕を皮切りに、秋山和慶、外山雄三、若杉弘、ラドミル・エリシュカ、ゲルハルト・ボッセの6人だったからだ。
(小泉和裕は、全10回のうち半分の5回を指揮する予定)
このうち、お国ものの強みを発揮するだろうエリシュカの『新世界より』と、今やドイツ音楽の権化の如きボッセのウェーバー、ベートーヴェン、メンデルスゾーンには、非常に興味がわくが…。
もちろん、僕は、小泉和裕や秋山和慶、外山雄三、若杉弘の指揮者としての能力を、決して軽んじている訳ではない。
それどころか、彼らが日本のオーケストラと(時には、海外のオーケストラとも)培ってきた音楽的成果は、高く評価すべきであろうと思っている。
だが、である。
この顔ぶれならば、20年前、いや30年前にもありえたラインナップではないのだろうか?
若けりゃいいというものではない。
それに、僕は金聖響の熱狂的なファンではないから、彼の名が定期演奏会の指揮者陣から消えたからといって、それをとやかく言うつもりもない。
また、楽団の経済的事情や、音楽事務所(K?)との関係もあるだろう。
けれど、定期演奏会こそが、そのオーケストラの顔なのだ。
これでは、あまりにも旧過ぎる。
(清新で小気味がいいという、大阪センチュリー交響楽団の持つイメージとも、全くあっていない)
残念ながら、2007年度の定期演奏会を待つ他ない、と思ってしまった。
*繰り返すが、個々の指揮者や演奏会について、僕は批判している訳ではない。
僕は、1シーズン通しての「プログラミング」に唖然としているのだ。
2005年12月30日
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