昨日購入した、クリストファー・ホグウッド指揮バーゼル室内管弦楽団によるコープランドのバレエ音楽『アパラチアの春』他のCD<アルテノヴァ・レーベル>を聴く。
(なお、このCDは、ホグウッドとバーゼル室内管が進めている、『劇場のための音楽』シリーズの第2集目にあたる)
『アパラチアの春』は、作曲者自身が編み直した組曲のほうが著名だが、ここでは、初演時のバレエ音楽全曲(室内編成版)が演奏されている。
開拓期のアパラチア山麓を舞台にした作品だけに、抒情的で牧歌的な旋律もふんだんに盛り込まれているが、コープランドらしい、きびきびとして均整のとれたモダンな音楽にも不足していない。
ホグウッドとバーゼル室内管による俊敏で丁寧な演奏もあって、全曲を清々しい気分で聴き終えることができた。
続く、バーバーのキャプリコーン協奏曲は、フルート、オーボエ、トランペットを独奏に配した、現代版のコンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)。
概して、ライトでドライな感触の強い、組み立ての妙を楽しむような作品だが、独奏者を含めて、適確な演奏が行われていると、僕は思う。
最後の、コープランドの『劇場のための音楽』は、特定の舞台作品のために書かれたものではなく、いわゆる「劇場感覚」の音楽化とでも評することができるだろう。
ジャズの影響をストレートに感じさせる内容で、非常に軽快な音楽に仕上がっている。
ここでも、ホグウッドとバーゼル室内管の演奏は、作品を楽しむのに充分な水準に達しているのではないか。
税込み680円(ジュージヤ三条本店)は、非常にお買得だ。
2005年10月25日
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実は、私も注目しているのですが、
このところ買いたいCDがいっぱいあって・・・。
ちなみに今日は、東京新宿のタワーレコードで
ノリントンのマーラー1番「巨人」を買いました。
アーノンクールの「メサイア」かこれか悩んだ挙句です。
でも、時間がなくてまだ全部聴いていません。
オペラの本番が終わるまでは、じっくり聴くのは無理かもしれません。
はい、輸入盤の新譜コーナーで見つけて、買ってしまいました。
作品、演奏ともに興味津々だったので。
>このところ買いたいCDがいっぱいあって…
当方も同様です。
財布の中身があまりにあまりなので、諦めている状況ですね。
>ノリントンの「巨人」
ああ、出ていましたね。
ノリントンの録音は、本当に気になるものぞろいです。
(アーノンクールの『メサイア』も気になりますね)
オペラのほう、公演が楽しみですね。
成功を、心より祈っております。