2005年10月09日

CDレビュー

 昨日購入した、バーバラ・ボニーの歌うフランツ・クサーヴァー・モーツァルトの歌曲集のCD<デッカ・レーベル>を聴く。
 フランツ・クサーヴァーは、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの末子で、このCDも、来年のモーツァルト・イヤー(生誕250周年)を当て込んだ一枚と言える。
 物珍しさとボニーの歌唱ということ、さらには、第一購入希望のマキシム・ヴェンゲーロフ独奏によるベートーヴェンのヴァイオリン・コンチェルト<EMIレーベル>がタワー・レコードになかったということで購入したのだけれど、これはかなり当たりのCDだった。
 父の影丸出し、というか、ある意味、意識してそうしてるんじゃないかと思えるほど、父アマデウス風の旋律が並んでいて、聴いていてしばしば切なくなるほどだけれど、そういった思い込みを捨て去れば、耳になじみのよい、リリカルな音楽を楽しむことができるのではないだろうか。
 ボニーの、テキストの読み込みと歌いぶりの確かさは今さら口にする必要もないことだし、録音のかげんもあってか、声の衰えも予想していたより気にならずにすんだ。
 マルコム・マルティノーの伴奏も適確かつチャーミングだし、モーツァルティアンやリート愛好家の方には、進んでお薦めしたい。

 なお、バーバラ・ボニーといえば、テルデック・レーベルに、今は亡きジェフリー・パーソンズの伴奏で、アマデウス・モーツァルトの歌曲集を録音している。
 こちらは、15年ほど前の録音ということもあって、ボニーの歌声もみずみずしく、なおかつ国内盤でも1000円程度で発売されているということもあって、音楽好きの方には、ぜひともお薦めしたい一枚だ。
 大推薦!!!
posted by figarok492na at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック豆情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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