昨日購入した、テノール歌手ファン・ディエゴ・フローレスのオペラ・アリア集のSACD<デッカ・レーベル>を聴く。
すでにフローレスのCDは、ドニゼッティ、ベッリーニのオペラ・アリア集、ロッシーニのオペラ・アリア集を聴いて、それぞれ大いに満足してきたが、今回購入したアリア集も、先の2枚に負けず劣らずの聴き応えある内容になっていた。
メインの曲目は、やはりお得意のロッシーニとドニゼッティということになるが、他にも、グルックやチマローザといった古典派歌劇や、ヴェルディ(あの「女心の唄」も!)、アレヴィ、プッチーニ(これは、『ジャンニ・スキッキ』のアリアだけれど)のアリアも並べられていて、フローレスの歌唱の幅の広さが示されていると思う。
(と、言うよりも、各々の作品に通底する音楽性が明確になっていた、と表現したほうが、より適切かもしれない)
フローレスは透明感があってのびのある声と、バランスがとれて柔軟な技巧を駆使して、それこそ美しいアリアの数々を歌い上げている。
また、伴奏のカルロ・リッツィ指揮ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団や合唱陣も、フローレスの独唱をよく支えているのではないか。
当方は、セール品ということで、SACDを税込み1000円で手に入れることができたのだけれど、これはフルプライスで購入しても全く損はしない一枚だ。
オペラ好き、声楽好きには、ぜひともお薦めしたい。
(それにしても、今のうちにデッカ・レーベルは、フローレスの歌う、ロッシーニの『アルジェのイタリア女』や『セビリャの理髪師』、ドニゼッティの『愛の妙薬』などの全曲録音を行っておくべきだろうにな、と強く思ってしまう)
2005年09月18日
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