昨日購入したCDから、まず、イェフィム・ブロンフマンの独奏とデヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団による、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番、第4番のCD<アルテノヴァ・レーベル>を聴く。
ジンマンとチューリヒ・トーンハレ管弦楽団のコンビは、すでに同じレーベルから、ベートーヴェンの交響曲全集と序曲全集をリリースしていて、ピリオド奏法を援用しつつ、独自の解釈もふんだんに盛り込んだそれらの録音は、国内外を問わず高い評価を受けている。
(ただし、当方は交響曲全集のCDを所有するのみ)
この協奏曲のシリーズでも、ジンマンはこれまでの作品と同様な音楽解釈をみせていて、非常にクリアで聴きもたれのしない演奏を行っていた。
一方、ソロのブロンフマンは、どちらかというとテクニックの面に秀でたピアニストという印象があって(実際、かつていずみホールで聴いたリサイタルもそのような感じだった)、今回のCDでも、彼のそうした特質が表れていたのではないだろうか。
いずれにしても、1枚1000円以下の廉価盤のシリーズで、これだけの演奏を聴くことができるのであれば、全く損はしないと思う。
新しい録音で、ベートーヴェンのコンチェルト2曲のすっきりとした演奏をお求めの方には、なべてお薦めしたい。
(それにしても、アルテノヴァ・レーベルの、ケースの新しいデザインは、本当にチープだなあ。以前にもアップしたことだけれど)
2005年07月03日
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以前NHKで放送された、ラフマニノフのPコン3番の演奏を観てから気になるピアニストになっていたのですが、今回のベートーヴェンでも力強くテクニカルで真っ当な演奏だと思いました。
おっしゃるように、ブロンフマンの演奏は、力強くテクニカルで、全く安心して聴いていることができると思いました。
ジンマンの指揮するオーケストラともども、何度も繰り返して聴くに耐えうるCDではないでしょうか。
(しかも、1000円程度で手に入る訳ですし)