2005年07月03日

CDレビュー

 昨日購入したCDから、まず、イェフィム・ブロンフマンの独奏とデヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団による、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番、第4番のCD<アルテノヴァ・レーベル>を聴く。
 ジンマンとチューリヒ・トーンハレ管弦楽団のコンビは、すでに同じレーベルから、ベートーヴェンの交響曲全集と序曲全集をリリースしていて、ピリオド奏法を援用しつつ、独自の解釈もふんだんに盛り込んだそれらの録音は、国内外を問わず高い評価を受けている。
(ただし、当方は交響曲全集のCDを所有するのみ)
 この協奏曲のシリーズでも、ジンマンはこれまでの作品と同様な音楽解釈をみせていて、非常にクリアで聴きもたれのしない演奏を行っていた。
 一方、ソロのブロンフマンは、どちらかというとテクニックの面に秀でたピアニストという印象があって(実際、かつていずみホールで聴いたリサイタルもそのような感じだった)、今回のCDでも、彼のそうした特質が表れていたのではないだろうか。
 いずれにしても、1枚1000円以下の廉価盤のシリーズで、これだけの演奏を聴くことができるのであれば、全く損はしないと思う。
 新しい録音で、ベートーヴェンのコンチェルト2曲のすっきりとした演奏をお求めの方には、なべてお薦めしたい。
(それにしても、アルテノヴァ・レーベルの、ケースの新しいデザインは、本当にチープだなあ。以前にもアップしたことだけれど)
posted by figarok492na at 12:51| Comment(2) | TrackBack(0) | クラシック豆情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 私も先週、ブロンフマンの名前に惹かれてこのCDを買いました。
 以前NHKで放送された、ラフマニノフのPコン3番の演奏を観てから気になるピアニストになっていたのですが、今回のベートーヴェンでも力強くテクニカルで真っ当な演奏だと思いました。
Posted by logmorio at 2005年07月03日 13:35
 こんにちは。
 おっしゃるように、ブロンフマンの演奏は、力強くテクニカルで、全く安心して聴いていることができると思いました。
 ジンマンの指揮するオーケストラともども、何度も繰り返して聴くに耐えうるCDではないでしょうか。
(しかも、1000円程度で手に入る訳ですし)
Posted by figaro at 2005年07月03日 16:25
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック