京都府立文化芸術会館で新・KYOTO演劇大賞本選第3夜、ニットキャップシアターの『ヒラカタ・ノート』を観て来た。
で、関西観劇ネットワークのレビューで触れた点については、ここでは割愛する。
(今回観直して、アップしたことはたぶん間違っていないと確信したのだが、果たして審査員の皆さんからは、その点に関して何か一言あるだろうか? 触れた上で作品全体の是非を口にするのであれば納得いくのだけれど)
今回は芸館ということで、その間尺にあった舞台−演技となるかどうか危惧していたのだが、基本的には非常に奮闘していたと、僕は思う。
特に、主人公の青年役安田一平君の演技は、最優秀主演男優賞ものだった。
(ちなみに、最優秀助演女優賞には大熊ねこさんと牛尾千聖さんを推したい)
また、板橋薔薇之介さんからイトクズ役をバトンタッチされた大木湖南君も、よく頑張っていたのではないか。
冒頭のつかみがもう一つ強ければと思った点に関しては、やはり指摘しておかなければなるまいが、後半、3つのエピソードが一挙に重なり合う部分からラストへ到る凝集力には、目を見張らされるとともに、心を強く揺り動かされた。
難解だという声や、実験的に過ぎるという声を充分に認めつつ、やはりこの作品は、ごまのはえ君の今後をさらに大きく期待させるものだと、僕は評価したい。
(ただ、一つだけおせっかいな物言いをするとすれば、劇団員も人の子なのだから、次回の公演ではきちんと帳尻あわせをしておいたほうがいいのでは? やっぱり役者は台詞をしゃべりたい生き物だろうから。まあ、ごま君のことだから、そんなこととうに承知のことだろうけど)
ところで、明日の審査発表会後の「レセプション」には、通し券を購入した僕(ら)も1000円払えば参加できるらしい。
うはははははは!!
中瀬信玄は動くぞ!!!
2005年02月27日
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