昨日買ってきたCDのレビューから。
ヨーヨー・マのチェロ独奏、ロリン・マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団の伴奏で、プロコフィエフの交響的協奏曲、チャイコフスキーのロココ風の主題による変奏曲、同じくアンダンテ・カンタービレの3曲が入った1枚<ソニー・クラシカル・レーベル>。
プロコフィエフの作品は、その名のとおりシンフォニックな趣きの強い協奏曲(って、これじゃあ意味不明か)。
悪く言えば誇大妄想的に膨れ上がった作品で、チェロ独奏もそうだけれど、オーケストラが縦横無尽に鳴り響くのである。
ロリン・マゼ−ル指揮のオーケストラは技量の達者さを十二分に活かした演奏で、鳴るわ鳴るわ!
一方のヨーヨー・マも、負けじとチェロを鳴らすわ鳴らすわ!
どでかい曲が、エネルギッシュに弾き切られている。
(まあ、クラシックに馴染みのない方には、あまりお薦めできないかも)
一転して、チャイコフスキーの変奏曲は、チェロの甘美で穏やかな音色が発揮されるべき作品。
マは、優れたテクニックを駆使しつつ、美しい作品世界をつくり上げていた。
ジャケットの写真からして腹に何物もありそうなマゼールだが、この曲では、そうした本性(?)をぐっと抑えてマのチェロをよく支えているように思う。
アンダンテ・カンタービレは、心地のよいアンコール・ピース。
僕は、中古税込み752円で購入したが、クラシック・ファンの方(つまりは、プロコフィエフと交響的という言葉にぴんとくる方)ならば、1200円程度でもお薦めだろう。
NHK教育テレビで、ソプラノ歌手バーバラ・ボニーのリサイタルを観聴きする。
北欧歌曲やマーラーを中心としたプログラム。
ぼろっちいテレビのせいか、彼女の声の変化も、ほとんど気にならない。
ボニーは、だいぶん「大人」になったなあ、という感じだが、それでも基本的にはボーイッシュな髪型と雰囲気だ。
爽、食べました。
いやあ、美味しかったなあ。
それでは、皆さんおやすみなさい。
グーテ・ナハト!
2005年01月24日
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