続いて、シギスヴァルト・クイケンさんがイギリスのピリオド楽器オーケストラ「オーケストラ・オブ・ジ・エイジ・オブ・エンライトゥンメント(長たらしい)」を指揮した*、ハイドンの交響曲第82番「くま」、第83番「めんどり」、第84番の3曲<ヴァ−ジン・レーベル>を聴く。
*たぶん、ヴァイオリンを弾きながらだと思う。
昨日の日記でも紹介した如く、いわゆる「パリセット」のうちの3曲である。
1988年の録音ということや、録音場所(アビーロード・スタジオ)の問題等から、少々くぐもった感じもしないではないが、非常にメリハリの効いた、聴いていて楽しい演奏。
もっと細部を詰めてもらいたいという気持ちもなくはないが、中古で税込み452円だから、まあ文句も言えない。
ところで、僕は以前一度だけ、クイケンさんと立ち話をさせていただいたことがある。
青山バロックザールで行われた、クイケン・クァルテットのコンサート終了後のロビーパーティーに参加して、彼とお話するチャンスを掴んだのだ。
その時うかがったのは、クイケンさんがラ・プティット・バンドを指揮して演奏・録音していたモーツァルトのオペラのこと。
英語・ドイツ語ごっちゃまぜの当方の質問(失礼しました)に、クイケンさんは、「現在のヨーロッパでのオペラ上演は演出過剰」で、「(モーツァルトのオペラの上演において)18世紀当時の様式に添った演出を求める自分とは相容れない」、「(しかし、それは困難なので)演奏会形式の上演を行わざるをえない」といった意見を述べられた。
演出方法に関しては、個人的に見解の相違もあるのだけれど、クイケンさんご本人からお話を聴くことができたのは幸運だった。
そうそう、ウラディーミル・アシュケナージは面識があるので、今後ウラディーミル・アシュケナージさんと表記しなければならない。
(あと、アグリーダックリングの樋口さんや池田さんもそうだった=これは「初期」の頃で混乱していたため。その点、ご了承下さい)
2005年01月17日
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アシュケナージとお話しされたとは羨ましいですね。いいなぁ。
でも私なら仮に会えたとしても緊張して何も話せないでしょうね…
お身体のほう、もう大丈夫ですか?
アシュケナージさんとは、ほんの一言二言だけでした。
僕も緊張しましたね…。