2005年01月17日

クイケンさんのハイドン(CDレビュー2)

 続いて、シギスヴァルト・クイケンさんがイギリスのピリオド楽器オーケストラ「オーケストラ・オブ・ジ・エイジ・オブ・エンライトゥンメント(長たらしい)」を指揮した*、ハイドンの交響曲第82番「くま」、第83番「めんどり」、第84番の3曲<ヴァ−ジン・レーベル>を聴く。
 *たぶん、ヴァイオリンを弾きながらだと思う。
 昨日の日記でも紹介した如く、いわゆる「パリセット」のうちの3曲である。
 1988年の録音ということや、録音場所(アビーロード・スタジオ)の問題等から、少々くぐもった感じもしないではないが、非常にメリハリの効いた、聴いていて楽しい演奏。
 もっと細部を詰めてもらいたいという気持ちもなくはないが、中古で税込み452円だから、まあ文句も言えない。

 ところで、僕は以前一度だけ、クイケンさんと立ち話をさせていただいたことがある。
 青山バロックザールで行われた、クイケン・クァルテットのコンサート終了後のロビーパーティーに参加して、彼とお話するチャンスを掴んだのだ。
 その時うかがったのは、クイケンさんがラ・プティット・バンドを指揮して演奏・録音していたモーツァルトのオペラのこと。
 英語・ドイツ語ごっちゃまぜの当方の質問(失礼しました)に、クイケンさんは、「現在のヨーロッパでのオペラ上演は演出過剰」で、「(モーツァルトのオペラの上演において)18世紀当時の様式に添った演出を求める自分とは相容れない」、「(しかし、それは困難なので)演奏会形式の上演を行わざるをえない」といった意見を述べられた。
 演出方法に関しては、個人的に見解の相違もあるのだけれど、クイケンさんご本人からお話を聴くことができたのは幸運だった。

 そうそう、ウラディーミル・アシュケナージは面識があるので、今後ウラディーミル・アシュケナージさんと表記しなければならない。
(あと、アグリーダックリングの樋口さんや池田さんもそうだった=これは「初期」の頃で混乱していたため。その点、ご了承下さい)
posted by figarok492na at 02:19| Comment(2) | TrackBack(0) | クラシック豆情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
logmorioです。

 アシュケナージとお話しされたとは羨ましいですね。いいなぁ。
 でも私なら仮に会えたとしても緊張して何も話せないでしょうね…
Posted by logmorio at 2005年01月18日 00:28
 いつも、ありがとうございます。
 お身体のほう、もう大丈夫ですか?

 アシュケナージさんとは、ほんの一言二言だけでした。
 僕も緊張しましたね…。
Posted by figaro at 2005年01月18日 01:19
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